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そう 薮 が 言い放った 途端 、 抱き着いた 光 。
超やりたい とか 言ってるけど 実は 誰よりも 光 の こと 、 大切 に 想ってんだろうな 。
「 そこまで しなくて いいのに … っ 」
「 俺 の 気 が 収まらないの 」
「 でも あいつ 、 いいやつ … なのに 」
「 光 は 高橋 の 肩 、 持つの ? 」
「 ちがうの ! ただ … やぶ が きらわるの 、 やだもん … っ 」
「 光 は どんだけ 優しい の − 。 あのね 俺 は 、 光 に 嫌われるほう が いやだからさ 」
「 やぶ …… 、 」
「 ん ? 」
「 ありがとう … 、 その 嬉しかった 、 です … 」
急 に 敬語 に なるのは 、 本当 に うれしい 時 の
昔から 変わっていない 光 の 癖 。
「 ねぇ 薮 は なんで 、 俺 の こと いつもいつも 守ってくれるの ? 」
「 それはね 、 俺が 光 の 運命 の 王子様 だから 。 かな ? 」
恥ずかし気 も なく さらっと すごいこと を
言った 薮 は 光 の 頭 を 数度撫でた 。
そして 光 は 、 少し 背伸び を して
薮 の ほっぺ に キス を した 。
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作者名：伊 野 尾 慧 | 作成日時：2016年2月15日 20時
