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また 花火 が 上がる 。
俺 は 肩 で 息 を しながら 、 ゆうと を 見た 。
「 ゆうと …… 」
「 い … 伊野ちゃん ? どうしたの ? 」
「 山田 なんか に 、 振り向かないで … ! 山田 なんか に 、 優しくしないで … っ ! 」
「 …… 伊野ちゃん 好きだよ 。 大好き だよ 。 」
抱きしめられて 、 ゆうと の 大好き な 匂い に 包まれて 、 俺 も 抱きしめ返した 。
傍から 見たら バカップル 。
だけど これが 俺 と ゆうと の 、 精いっぱい の 愛情表現 。
" 好き " とか " 大好き " 、 " 離れないで " 。
ちゃんと 言葉 に しなきゃ 、 不安 に なっちゃうから 。
「 俺 だって 好き … っ 」
「 両想い − 」
「 付き合ってんだから 、 当たり前 じゃん 」
って 言った瞬間 、 ほっぺた に キス された 。
「 不意打ち 、 好きなんでしょ ? アメリカン 」
「 フレンチキス は ありきたり だからさ 」
花火 が 上がった 。
手 を 繋いで 、 花火 を また 眺めた 。
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作者名：伊 野 尾 慧 | 作成日時：2016年2月15日 20時
