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ゆうと の 首 に 、 腕 を 回した 。
「 ね 、 屋外 も 悪くないかもね 」
「 ちょっと 、 待って … ぇ 」
腕 を 回したまま 、 抱きついた 。
怖い 、 怖い 、 怖い ……
ネクタイ に 手を掛ける ゆうと は 、 そっと 手 を 離した 。
「 …… そんな に 嫌 ? 」
「 怖い の 、 繋がっちゃうの …… 不安 なの … 」
「 ……… おいで 。 」
「 へ っ ? 」
ゆっくり 近づくと 、 足と足 の 間 に 座らされた 。
「 伊野ちゃん 、 ごめんね 。 じゃあ 、 伊野ちゃん の 初めては 、 ずっと 今度 だね 」
「 ごめん … 」
「 あ − 伊野ちゃん の 背中 あったかい − 」
なんて 、 ふにふに してる ゆうと が 可愛くて 、 文句 も 言えず 目を閉じた 。
何ていう 真夏 の 5時 の 出来事 。
「 裕翔くん …… 」
そんなとき 、 聞こえた 小さな 声 に 振り向くと
アイス の 袋 を 片手 に 持った 山田 の 姿 が あった 。
「 山ちゃん ? 」
「 …… 、 さっき キス した ? 」
「 したよ 。 」
「 なんで ? 」
「 伊野ちゃん の 事 が 、 好き だから 。 」
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作者名:伊 野 尾 慧 | 作成日時:2016年2月15日 20時