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裕翔 side .



手を繋いでいる 大ちゃん と 伊野ちゃん 。


「 大ちゃん 大ちゃん っ 」


まるで それは 、 俺 の 事 に 気付いてないみたいに 。


「 何− ? 伊野ちゃん 」


なんだよ 。



いらいら 、 いらいら 。


普段 は こんな事 では 嫉妬 しない 俺 なのに … 。



「 裕翔 、 大丈夫 − ? 」


「 大丈夫 」




光くん と 薮くん が 、 俺 の サイド に 立って歩く 。



「 … 裕翔 無理すんな 。 」


「 え っ ? 」


「 ほんと に 伊野尾 と 裕翔 って 似てるね 。 迷惑 かけないように するところとか 」


「 だって 迷惑 かけるの 嫌じゃん !! 」



薮くん と 光くん が 、 殆ど 同時 に 止まって 、 俺 の 方 を 見る 。



「 迷惑 って 感じたこと ないよ 。 」


「 裕翔 とか 伊野尾 の 思ってる迷惑 は 、 思ってるほど の 迷惑 じゃないんだよ 」



昔からの 二人 の 優しさ 。


髪 を くしゃっと されて 、 こしょばゆい 。



「 …… 薮くーん 、 光くーん …… 」


「 思いっ切り 泣け 」



優しい二人 の 安心 できる 大きな手 が 好き 。


ありがとう 。




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作者名:伊 野 尾 慧 | 作成日時:2016年2月15日 20時

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