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「 遅れちゃったね 」
「 ごめん 。 ゆうと 」
はぁはぁ 言いながら 、 開けると
上履き が 無くなっている事 に 気付く 。
「 なんで … 無いの ? 」
「 伊野ちゃん も ? 俺も 空っぽ 」
「 … 誰 − ? 」
山田 が 一瞬 浮かんだけど
ゆうと も 無くなっているから 、 それ は 無い な と 外れた 。
「 スリッパ 借りる ? 」
「 そ−だね 」
ぺたぺた 歩きながら
職員室 に 向かっていると 、 ″ わ っ !! ″ って 光 と 薮 の 声 に
驚いて 、 ゆうと の 腕 に しがみついた 。
「 はい 。 上履き 」
「「 何で 持ってんの ? 」」
意味 が 分からなくて 、 薮 と 光 に 聞くと
″ ただ の 悪戯 ″ と 光 が 悪戯 の 笑み を 見せて 答えた 。
「 もう !! 本気 で いじめ かと 思ったんですけど !! 」
「 余計 な 心配 して 損した気分 − ! 」
歩きながら 、 光 と 薮 の
背中 とか 肩 を 突いたりしていた 。
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作者名：伊 野 尾 慧 | 作成日時：2016年2月15日 20時
