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...
教室 に 入る 。
しばらくして 、 教師 が 入ってきた 。
「 これが 今日 の 課題プリント だ 。 」
置かれた プリント は 数学 。
「 はぁぁ … 」
後ろ の 席 からは 、 光 の 重たい ため息 。
「 終わったら 、 そこ に 置いておけ 。 」
数学 しか 苦手なもの が 無い ゆうと は 超苦戦中 。
「 光 、 教える 」
「 ゆうと 教えるね 」
いや それでも 、 ゆうと は 何となく 理解 し
光 も コツ を 掴み 、 その調子 で 3枚 の 数学プリント を 4人 揃って 提出 した 。
帰る時も 行くとき も 、 みんな 一緒 。
小学校 の 時から 、 ずっと 変わらない 登下校ルール 。
これ を 考案 したのは 、 薮 。
それは 、 幼なじみ 光 の 為 。
小3 の 時 、 光 だけが 別のクラス に なった 。
ずっと 一緒 だった 俺たちと離れた 光 は 、 友人関係 に 支障 が 出て 上手く 馴染めれて無かったらしい 。
その 学校 は 給食制 で 、 その時 会いに行くのは 不可能 。
会える時間 は 15分 。 だけど 光 は 断った 。
" いなくなっちゃうの 、 さみしくなるから … "
目 に 涙 を 溜めて そう言った 。
だから 、 薮 は 言ったんだ 。
" 光 が 悲しまないように 、 登下校 は 一緒 。
それから 、 教室 まで 光と一緒 。 こんなん どうかな ? " って 。
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作者名：伊 野 尾 慧 | 作成日時：2016年2月15日 20時
