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...
「 ゆうと 。 カフェオレ 要る − 」
「 はいはい (笑) じゃあ 俺も カフェオレ で 。 」
一緒 に 自販機 まで 歩く 。
「 あ 、 山ちゃん 。 」
「 あ … 。 仲いいね 。 じゃあね … 」
控えめ に 笑う 山田 。
「 山ちゃん 。 」
山田 の 名前 を 呼ぶ ゆうと 。
「 何 ? 」
後ろ向き の まま 聞き返す 山田 。
「 … ごめんね 。 傷つけたら … 」
ふふって 、 山田 の 肩 が 揺れる 。
「 あ− … 大丈夫 ! 」
天井 を 少し 見上げて 。
そう答える 。 俺 は 、 カフェオレ の ボタン を 押す 。
___ ガコンッ
「 そっか 、 良かった 。 」
ゆうと は 鈍感 だから
仕方無いのかも知れない 。
はぁ …
山田 の ため息 は 、 俺 の 耳 に 届いた 。
目線 を 山田 の 方 に 向ける と
俺 と 山田 の 目 が 、 ぱっちり 合った 。
急 に 恥ずかしくなって
ばっと 、 目 を 逸らす 。
「 どーかした ? 」
今度 は ゆうと と 目線 が 合った 。
「 あ … 、 や … その
ゆうと は やっぱり … 格好 良いね 。 どっか の モデル みたい … 」
俺 の 必死 の 弁解 も 、
桜 の 花弁 の 如く 儚く 、 散っていく 。
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作者名:伊 野 尾 慧 | 作成日時:2015年12月19日 16時