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【 八乙女くんと 距離の縮め方】 ページ5
…
今日の休み時間。
涼ちゃんは有岡君の手を引いて、どこかへ行った。
「あっ…八乙女くん」
「あ。知念くん」
初対面の様に、お互いが堅い僕ら。
「暇…だね」
「うん……あははっ」
「……」
「……」
沈黙、長い沈黙、その沈黙を破ったのは八乙女くん。
「あっ、ねぇ？動画…見ない？」
「いいよ！」
早速、動画を見ようとスマホを取り出した八乙女くん。
の、手が止まった。
「ごめん…充電なかった」
「あー、大丈夫。だったら、」
「……」
「……」
「音楽好き？」
「んー、微妙…」
「そっか」
「あっ、大野君知ってる？」
「うん、でもあんまり分かんないけど」
「そっか…」
「……」
「……」
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作者名：伊 野 尾 奏 多 | 作成日時：2015年10月23日 23時
