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【 僕のお財布 】 ページ18
…
涼ちゃんは、僕の専用の財布。
「涼ちゃん、あれ買って−」
「あれも−これも−」
今日も、また。
涼ちゃんの手を引っ張って、歩き回る。
「ちぃちゃん、買い過ぎだよ−(笑)」
「いいの−、別に−(笑)」
涼ちゃんのお金で払うんだから、直接的な害は僕にはない。
「太るよ−?(笑)」
「そしたら、涼ちゃんのお金で、ダイエットするも−ん」
「んもぉ、(笑)」
でも、涼ちゃんは白い歯を見せ、また笑った。
「……破産しちゃったら、また貯金すれば良いでしょ?
涼ちゃんは一生、僕に貢いでね」
「…………………えっ?
一生?俺と、ちぃちゃんが死んじゃって、あの世に逝くまで…?」
「うん、その覚悟が出来てるんなら、一生僕に貢げるよね」
「…」
「嫌だとは、言わせなよ」
「うん…、分かった。」
渋々、頷いた涼ちゃん。
「はいじゃあ!買い物の続きしよ−‼‼」
買い物かごを、二人で持って。
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作者名:伊 野 尾 奏 多 | 作成日時:2015年10月23日 23時