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◆ ページ16
…
どうにもできず、保健室に助けを求める俺。
「…で、今日はどうしたの？」
いつでも、天使な伊野尾先生と中島先生。
「ちぃちゃんを…嫉妬させたくて…それで…」
「…学生って大変なんだね−」
「ね−」
完全、人の話を聞こうとしない、２人。
「やりすぎたと思って」
「反省するのは、良い子の証拠だよ。
隈が出来たのだって、謝罪の言葉を考えてたからだよね」
「よくできた子じゃーん」
褒めちぎる先生。
「そう、じゃないんですが」
「えっ？何？」
「その……
嫉妬させる方法を、考えてたんです……」
−ずこっ
中島先生の方に倒れた、伊野尾先生。
「……
それで、扱けます？」
「コケるのは…素直な証拠じゃん。
で、どうしたいの」
「謝りたいです」
「誰に」
「ちぃちゃんに」
「何処で」
「教室で…」
「何を」
「″嫉妬させて、ごめんね″って…」
「ふーん。まっ、頑張って」
「うん。俺たちは、見に行けないけど」
「いや…来なくていいです。
いや、来ないでください！」
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作者名：伊 野 尾 奏 多 | 作成日時：2015年10月23日 23時
