ちぃちゃんと涼ちゃんの、愛短篇。 Vol.２ (ページ2)

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【有岡くんと恋相談】ページ2

…

「有岡くぅ～ん」

「えっ、どうしたの。山田」

「あんさぁ～…ちょっと相談したいことあるんだけど～」

「…うん。俺で良ければだけど…」

　俺は、有岡くんを連れて、中庭に移動する。

「…で。何？」

ベンチに座った俺と有岡くん。

「喧嘩。した場合…どーやって仲直りすればいいと思う…？」

「誰と…」

「そりゃあ‼ ちぃちゃんとでしょ‼
分かりなよ‐」

「あ、ごめん」

ぺこり、と頭を下げる有岡くん。

「…本題だけど……」

　俺は、有岡君の方に体を向ける。

「……、」

　ガシッと、有岡君の手を握る。
ビクッと体を敏感に反応する。

「でさ。
教えて？感情を入れないように仲直りする方法……」

「で、何で俺？
こうゆう時は、恋愛豊富な中島先生とか伊野尾先生でしょ…」

「聞いたよ‼
でもね‼
"俺たち、喧嘩はするけど感情的にはならない″って言われたの‼」

「で、俺？
なんで、俺は感情的にならずに仲直りする方法より、山田の思考回路を知りたいわ」

　まだ、納得いかない様子の有岡君。

「だってさ
″彼女いないの有岡くんだよ‐"って伊野尾先生が教えてくれたから…」

「あ…そういうこと…」

有岡君は納得したのか、
へぇ‐と言いながら、頷いた。