85話。貴方side ページ36
江｢ブーーーーーーー！｣
敦｢わあああ！｣
江｢はーい、Aくんも時間切れ！...まあ、いいところに気がついたんじゃない？｣
?いいところって今のどこが事件に関係あるというのだろうか。
江｢ま！これで僕の部下でさえ気がつけたことにも気がつかなかったんだから、君の部下が全員僕より優秀というのは間違っていると証明されたね。｣
乱歩さんは満足気に笑みを浮かべて箕浦さんを見返した。それにとうとう堪忍袋の緒が切れたのか箕浦さんは口を大きく開いた。
箕｢いい加減にしろ！先刻から聞いていれば、やれ推理だの、やれ名探偵だの、通俗創作の読みすぎだ！事件の解明は即ち、地道な調査、聞き込み、現場検証だろうが!｣
江｢はあ？まだ判ってないの？名探偵は調査なんかしなーいの。｣
たしかに乱歩さんが地に膝をついて調査している姿はパッと思いつかない。
江｢僕の能力"超推理"は、人目見れば犯人が誰で、いつどうやって殺したか、瞬時に判るんだよ？のみならず、どこに証拠があって、どう押せば犯人が自白するかも啓示のごとく頭に浮かぶ。僕は異能力者だからね。｣
乱歩さんが得意気に笑うとともに箕浦さんの怒りが増えていくのが傍目に見ていてもよくわかる。
これ、止めた方がいいのか？一応先輩に当たる太宰さんは何も言わないし、良いのだろうか。
既に一触即発の寸前といった具合で、止めようにもどう止めにはいるのがよいのか。
そんななか、辛うじて怒りを押さえた声で箕浦さんが再び口を開いた。
箕｢職業柄、異能力者の存在は俺も知っている。だがそんな便利な異能力があるなら、俺たち刑事はいらねえじゃねえか！｣
江｢まさにその通り！ようやく理解が追いついたじゃないか！｣
箕｢貴様あああああ！｣
ら、乱歩さん、それは思っていたとしても言わない方がいいのでは。
あと、不要とか言われたこと、もしかして怒っていらっしゃる？
怒鳴り声をとうとう上げた箕浦さんを見て、乱歩さんは不思議そうにその様を見ていた。
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空李(プロフ) - かなとさん» すみません、ご指摘ありがとうございます。 (2019年5月9日 18時) (
レス) id: 154a99d2ca (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年5月9日 18時) (レス) id: 483535372f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空李 | 作成日時：2019年5月9日 17時
