82話。貴方side ページ33
太「ななな、なんてことだ!かくの如き佳麗なるご婦人が若い命を散らすとは。悲嘆でこの胸が破れそうだよ!どうせなら私と心中してくれればよかったのにぃ!」
太宰さんはどこか大袈裟でわざとらしく嘆いた。しかし、心中あたりは本気のような気がした。
だが、短い付き合いではあるが太宰さんはどことなく生命力が高そうなので心中してくれる美女がいたとしても太宰さんだけが生き残るなんてことがありそうだ。
太「しかし安心したまえ、ご麗人。稀代の名探偵が必ずや君の無念を晴らすだろう。ね、乱歩さん。」
どうやら、太宰さんの動きを見ていると俺は落ち着いてきたらしい。
もしかして、それを知って本当にわざとああやって嘆いたのかも。まさかね.....。
江「ところが僕は、いまだに依頼を受けてはいないのだ。」
太「え、どういうことですか?」
江「この人に聞いて。」
太宰さんも乱歩さんには敬語を使うらしい。
江「君、名前は?」
おっと、ぼんやりしすぎたようだ。付き添いではあるがこれが俺にとっての初仕事なんだ。気を引き締めなければ。
杉「自分は杉本巡査であります。殺された、この山際女史の後輩であります。」
江「よし、杉本くん。今から60秒で、この事件を解決しなさい。」
杉「ええ!」
60秒っていくらなんでも短すぎでは?まさか乱歩さんはたったの60秒でこの事件を解決できるというのだろうか。
江「僕なら一分以内に解決できる。僕よりも優秀だと豪語するならば、できるよね。」
できるんですか。しかも自信満々に言い切った。この人、本当に凄い御仁だ。
江「それでは杉本くん、いってみよう!」
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空李(プロフ) - かなとさん» すみません、ご指摘ありがとうございます。 (2019年5月9日 18時) (レス) id: 154a99d2ca (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年5月9日 18時) (レス) id: 483535372f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空李 | 作成日時:2019年5月9日 17時