66話。中島side ページ17
これで武装探偵社がポートマフィアに襲撃されることはない。
やつらの狙いは僕だけなのだから。
電話ボックスからポートマフィアに連絡をしてから、荷物をまとめ、もう此処に戻ることはないと武装探偵社の建物から一目散に駆け出した。
やつらにたった一人で立ち向かえることが出来ないのはよくわかってる。
でも、役立たずな僕にはこうして逃げることしか出来ないから。
もう、僕のせいで誰かが傷ついてほしくない。
今回は助かったけど次は死んでしまうかもしれない。
それならば僕一人だけポートマフィアにおとなしく捕まってしまった方がましだ。
『中島さん?』
敦「国枝さん、えっと、その大量の駄菓子は?」
不意に名前を呼ばれ、立ち止まると目の前には両手を使って駄菓子を抱き抱えた国枝さんがいた。
何をしているんだろう。
『ああ、お使いですよ。』
お使いであんなに駄菓子を買うことってあるのかな。
でも、本当に無事でよかった。
もう武装探偵社でもない、無関係な彼女を巻き込みたくはない。だから一刻も早く逃げよう。
此処から遠く、武装探偵社からも遠いところまで。
『あ、中島さん、これから用事ありますか?もしなければ運ぶの少し手伝ってほしいな、なんて。』
敦「国枝さん、先程はありがとうございました。巻き込んでしまって、すみません。でももう大丈夫です。国枝さんが巻き込まれることはないから。」
これでいいんだ。早く、どこか遠いところへ行こう。
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空李(プロフ) - かなとさん» すみません、ご指摘ありがとうございます。 (2019年5月9日 18時) (レス) id: 154a99d2ca (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年5月9日 18時) (レス) id: 483535372f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空李 | 作成日時:2019年5月9日 17時