[文スト]国木田くんの従弟は女子力が高い。2

64話。貴方side ページ15

中島さん、一体どうしたのだろうか。異能力で治癒してもらったとはいえ、目が覚めたばかりなのだからそんなに走らない方がいいのではないだろうか。




人込みから抜け出すのに大分時間がかかってしまった。





中島さんはどこへ行ったのだろうか。




別に彼に用事があるというわけではないのだが、あの表情を見たらお節介かもしれないが追いかけなければならないような気がした。





人込みからある程度遠ざかったときにはどこにいるのか皆目検討もつかないくらい彼の姿はどこにもない。





人込みにもまれすぎたせいでどの方向に走り去ったのかもあやふやだ。





こんな状態で入社しても大丈夫なのだろうか。





中島さんを探しにいこうかとも考えたが、江戸川さんからお使いを頼まれていたことを思いだし、まず駄菓子を買いに行くことにした。





中島さんはどこにいるかわからない以上どうすることも出来ない。異能力を使えばどうにかなるが膨大な時間がかかってしまう。




先に頼まれ事を片付けてしまわないとどちらも果たせないまま帰社とかになりそうだ。





二兎追うものは一兎をも追えずと言うのだし。





駄菓子屋へ行く道と武装探偵社に帰る際に探そう。

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