61話。貴方side ページ12
独歩兄さんはそれから何度も確認をしたが、次第に俺が折れるつもりがないことに気づいたのか納得してくれた。
無茶はしないことと、武装探偵社の社員としての自覚をもって行動し社の看板を汚すようなことはしないことを守るならという条件はついたが。
今まで俯いていたせいか気が付かなかったが、中島さんがベッドに横たわっていた。
『中島さん、大丈夫なの?』
太「大丈夫だよ、なにせ我が社専属のお医者様による治療だもの。Aくんも体験済でしょう?」
『そっか。』
よかった。
ナオミちゃんももう治療は終わっているらしいがまだ目が覚めていないらしい。
谷崎さんの方はそろそろ治療が始まるとのことだ。
二人とも眠ったままなので騒ぐと起こしてしまうかもしれないので、太宰さんを連れて部屋を出ておいてくれと独歩兄さんに頼まれたので、文字通りに太宰さんを医務室から引っ張り出した。
太「Aくんって、意外と力が強いのだね。見た目のわりに。」
『そうですか?あと、一言余計です。』
そういえば異能力によって治癒してもらったとは聞いたけれど、実際どんな風に治療されたのだろうか。
やはり負傷した部位に手をかざして青白い光りが手から発せられて治してくれるとか?
太「あ、そろそろ谷崎くんの治療が始まる頃だね。」
太宰さんが呑気にそう呟いた直後のことだった。
男性の断末魔が医務室から届いた。
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!...あ♥」
えっと。これ、谷崎さんの声だよね?谷崎さんって今は治療中では?
『だ、太宰さん、あの、今の、治療?』
太「ああ、Aくんは気を失っていたのだよね。...Aくん。世の中には知らない方が身のためになることはいっぱいあるのだよ。」
104人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空李(プロフ) - かなとさん» すみません、ご指摘ありがとうございます。 (2019年5月9日 18時) (レス) id: 154a99d2ca (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年5月9日 18時) (レス) id: 483535372f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:空李 | 作成日時:2019年5月9日 17時