求婚されんの慣れました【稲荷崎】

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北「A、行くで」









『ほーい』









北「ほんだら行ってくるわ」









『お婆ちゃん、行ってきます！』









婆「はい、行ってらっしゃい。気をつけてな」









いつもどおりお婆ちゃんに行ってきます言うて二人で出ていく。









お母さんとお父さんは仕事が大変やから、朝ご飯はいっつもお婆ちゃん。









北「A、今日も求婚されたら言うんやで。バレー部のやつらはええけど」









『おんおん、分かっとる。名前と顔やろ、もう覚えたわ。こんな毎日言われるんやから』









北「俺の大事なAが他の人にとられるとかありえんからな、これぐらいは普通や」









『普通そうゆうのって親がするんとちゃうの。ほら、お父さんが"娘はやらん！！"て言うやつ』









北「妹んことが心配なんは兄やったら誰でも一緒や」









『...ほんま、時々お兄ちゃんがお父さんやないんか思たことある』









北「…なんやそれ」









今日も一日が始まります。

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