【銀/魂】戦場を嫌う黒い鬼 弐【坂/田/銀/時】

チョコレートが四十七個 ページ4

沖田side



あの後、急いで屯所に戻れば、傷を負っている十番隊の奴ら。敵と刀を交えている原田の姿が目に映り、ソイツを斬ってから原田に問う。


「おい、姉上と姐さんは何処でィ」


原田は「すみません！」と頭を下げてから言葉を続けた。


「えぇっと……もし動いていなければ食堂にいるはずっス！！」


原田の言葉を信じ、食堂へと向かいながら奴等を斬っていく。


食堂に着き、「姉上！姐さん！！」と声をかければ……「そー、ちゃん？」という姉上の声がした。


声の方に近づけば、食器棚の影に隠れるようにして座り込んでいる姉上が居た。


「姉上！怪我はねェですかィ？それと、姐さんは……」


「Aがッ！ 多分裏庭にいると思うの。お願い、助けてあげて……！」


「分かりやした。一応、山崎をここに来させやす。姉上はここを動かねェで下せェ」


姉上が頷いたのをみて、再び走り出す。今度は裏庭に向かって。


途中で見つけたザキに食堂に行けということを伝えると、少し戸惑ってはいたが「わ、わかりました！」と言って走っていった。


これで多分姉上は大丈夫だろう。


もし、姉上に傷一つあったらザキぶっ殺す。




裏庭へ向かいながら、敵を斬っていくと、だんだんと敵の数が少なくなってきた。

もしかしたら、裏庭には敵が居ないかもしれない。そんな考えが横切ったが、そしたら姉上があそこまで取り乱していないと思う。


いつでも斬れる構えで裏庭に行くと、そこには浪士共をたたっ斬る姐さんの姿があった。


「っ……」


返り血を浴びながら、刀を振り上げるその姿は、息を呑むほど美しく……。


俺がその場で、その姿に見とれたまま動けないで居たら、まだ生きていた土方と近藤さんがきた。


「おいッ総、悟……姉貴…？」


Aさんの戦う姿を見ていて、自分の口角が弧を描くのが分かった。


「ありゃ、俺と同じにおいがしますねィ。……あの目は、″人殺し″の目でさァ」

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ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキー食べ物……かもしれない！

誰かのもんじゃ

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