チョコレートが五十三個 ページ10
私から満足な答えを得た松平公は、局長を殴り続けていたお妙さんという人に声をかけた。
「お妙ちゃぁん、ドンペリ三本追加だァ。おいオメーら、今日はどんどん飲むぞぉ」
「まぁ!! いつもありがとうございます。店長ー、ドンペリ三十本追加でーす!!」
松平公が言った言葉に×10をして、お妙さんが叫ぶ。……だが、どうやら松平公は気にしていないようだ。というか、先程からずっと周りを見渡している。
「なぁ、今日は随分と人数が少なくねぇかぁ?」
……確かに、此処に来たことのない私でも、少し気になる位、女性の人数がちらほらとしかいない。
どうやら、松平公はその事を気にしていたようだ。
「すみません、今日は用事がある子とか風邪をひいた子が多くって……。でも、安心してください。とっておきのゲストを呼んでますから」
お妙さんは終始笑顔でそんな安心できないことを言う。
「皆ー! 出番よー!!」
お妙さんがそう呼ぶと同時に、奥から出てきた女性三人組。……一人は銀髪のツインテール、もう一人は眼鏡のおさげ。最後の一人は朱色とサーモンピンクを足して割ったような髪の色の子。
三人のうち二人は背の低いほうだが、一人はでかい。……トシぐらいあるのではないだろうか。
そう思ったことを、隣に座っていたトシに言おうとして横を見れば、何故か顔を赤くしたトシがいた。
ギョッとして机の上を見れば、もう既に運ばれてきていたらしいドンペリの栓があいていた。
トシはかろうじて起きてはいるが、訳の分からないことをぶつぶつと呟いている。……多分、総悟君に無理矢理飲まされたのだろう。
因に、その総悟君と松平公はとっくに酔い潰れていた。……どうりで静かなわけだ。
あぁ、勿論、局長はいまだに床でのびている。
こりゃどうやって帰るかと考えていた時、ゲストとして来た女性が自己紹介を始めてしまった。
「どうもぉ〜銀子でぇーす!! 私ィ、ドンペリがもっと飲みたいなァ〜」
「こんばんは! パチ江……です。き、今日は宜しくお願いします、ね」
「グラ子アルヨ〜。おい、くそサドォ! 私の注いだ酒が飲めないアルカ? あぁーん?」
「「今日は宜しくお願いしま〜す」」
自己紹介をしている途中で、パチ江さんと目があってしまった私は脳内分析が出来なくなった。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー食べ物……かもしれない!
誰かのもんじゃ
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梍鵺(プロフ) - 梨音さん» 今回もダークマターでした。呪われているのでしょうかね…。しかし、ダークマターって作れるものなのでしょうか?(笑)寿司を作る時も妙さん、ダークマターになっていたのでね…ある意味才能(笑) (2019年10月16日 22時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
梨音(プロフ) - 梍鵺さん» なんですって!?可笑しいですね…一応十種類以上ある筈なのですが…。ま、まぁ、お妙さんの手料理を振る舞われている訳ですから、きっとお気に入りなんでしょう!! 今回はどうでしょう?もしまたダークマターでしたら、実際に作ってみては?← (2019年10月16日 22時) (レス) id: 2014aa6b49 (このIDを非表示/違反報告)
梍鵺(プロフ) - 梨音さん» 今日のラッキー食べ物もダークマター!?!?ほっ他のもあっありますよね?妙さんに嫌われているのでしょうかね?近藤さんよりはマシだと思うのですがね…。G(生命力がゴキブリ)と同類…考えたくもねーや← 人生リセットボタンならぬ人生リセット食べ物ですね() (2019年10月15日 21時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
梨音(プロフ) - 梍鵺さん» なんと…! ……最近、嫌な思い出はありませんか?そんなときは、ダークマター! 嫌な記憶がさっぱり抜け落ちます!もれなく良い思い出も消え去りますが…。人生のリスタートには、ダークマターが必需品です!! …何を言っているんでしょう。 (2019年10月15日 20時) (レス) id: 2014aa6b49 (このIDを非表示/違反報告)
梍鵺(プロフ) - 続きも気になりましたが…ラッキー食べ物がダークマター…だと!? (2019年10月13日 16時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梨音 | 作成日時:2019年7月21日 21時