銭湯 ２ ページ12
貴方side
貴方｢ふぅー、極楽極楽。｣
緑川｢拓真、年寄りみたいだよ。｣
うるせーと軽く反論しながら、銭湯を満喫していた。
今の時間は、俺達四人しかいない。
その為、少々は騒いでも問題無いのだが…
緑川｢ぎゃー！｣
米屋｢おらおら!｣
緑川と米屋先輩が水を掛け合って、騒いでいる。
いくらなんでも、それは無いだろ、それは。
出水｢おい、二人ともそれは止めろ。見ていたら恥ずかしい。｣
出水先輩が注意に入った。
貴方｢はははは、それにしても、出水先輩達はどうして銭湯に？｣
俺は、気になっていた疑問をぶつけた。
気になってはいたが、どうでもいい良いと思ったが、やっぱり気になって、聞いてみた。
出水｢あ、理由?ただ、デカイ風呂に入りてぇーなと思ったから、せっかくだし、槍バカと緑川を呼んだんだよ。｣
緑川｢そうそう、何か急にね。｣
へぇーと頷きつつ、これで疑問が解けたと、よく分からない満足感に浸っていた。
出水｢それにしても、お前は大変だな。｣
貴方｢えぇ、茶を飲みに来ただけかと思ったら、泊まるなんて言い出すんですよ。｣
普通は、先輩方だけで集まるものだが、よくもまぁ、男子中学3年の元に来れたものだ。
こんなこと、親御さんが知ったら、誤解されかねない。
いや、間違いなく誤解されるな。
米屋｢へぇー、流石今泉隊の女子だな。相変わらずそんなところだけ抜け落ちてるな。｣
緑川｢よねやん先輩はそんなところもだし、全部抜け落ちてるんじゃない？｣
米屋｢おいこらどういう事だ、緑川待て!｣
緑川は湯船で泳いで逃走して、それをまた米屋先輩が泳いで追いかける。
出水｢おい、止めろ。中学生と高校生もどきが何やってんだよ。｣
米屋｢おい、高校生もどきって何だよ!?｣
貴方｢…｣
すいません、米屋先輩に味方したいのですが、反論できません。
正論過ぎてなんて、言えるはずがなく、そんなことがありながら、俺は湯船に浸かっていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぱんろう | 作成日時：2017年2月25日 1時
