小さな少女 ページ26
ローレンside
その日からAさんの後ろに小さな少女が見える様になった。
Aさんにその事を伝えても何も見えないと返って来る。
少女「…………………」
けれどその日は何時もAさんにくっ付いて離れなかったあの子が1人廊下の窓辺に立っていた。
ローレン「どうかしたか?何時もならAさんと一緒に居るのに今日は1人なのな」
そう言うと少女は一瞬俺の方を見たが何も言わずまた外の方に視線を戻してしまった。
俺も目線を外に移すとそこには子連れの親子が仲良く手を繋いで歩いていた。
歩いて行く方向から察するに大きな公園がある。
きっと公園に遊びに行くんだなぁ、と思いながらまた少女の方に目線を戻す。
少女は何処か寂しそうな顔でその親子を見つめていた。
少女「………………………」
ローレン「外で遊びてぇの?」
少女の目線に合わせてしゃがむと何か言いた気な顔をしたがすぐに無表情に戻った。
??「あ、やっぱり此処居た。おいで〜」
声のする方を見るとそこにはイブラヒムさんが居た。
少女「…………………!」
少女はイブラヒムさんを見てそっちに走っていく。
イブラヒム「お、ロレ!ありがとな、Aの事見ててくれて」
そう言うとイブラヒムさんは嬉しそうに笑った。
ローレン「じゃあやっぱりこの子」
イブラヒム「そ、A。俺が思うに子供の時のA」
イブラヒムさんの足に掴まって小さなAさんはほんの少しだけ口角をあげた。
『あれ?イブ君、ロレちゃん?何してんの?こんなとこで。てか2人ともマネージャーが探してたよ?なんかしたの?』
イブラヒム「あ、やっば!俺打ち合わせあるんだった!」
ローレン「俺も同期達と会議が!」
俺達がそう言うとAさんはケラケラ笑って送り出してくれた。
『何時までそこに集る気?さっさと消えろ。目障りなんだよ』
Aさんが小さなAさんにそう言っている事も知らずに。
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←貴女は誰だ
425人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
快晴(プロフ) - 夢主ちゃんと、にじさんじの方々のコラボのお話、大好きです! (9月13日 0時) (レス) @page8 id: 3fba93f21d (このIDを非表示/違反報告)
あやめん - (追記すると同期メンバーの部分です) (9月12日 16時) (レス) id: 3770ea724d (このIDを非表示/違反報告)
あやめん - 設定のところで違和感を感じたのですが、卒業したライバーさんは登場しない形でお話を書かれるということですか…?それでしたら大丈夫だと思うのですが… (9月12日 16時) (レス) @page1 id: 3770ea724d (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 冬花(プロフ) - オリlフラ立ってまーす! (9月12日 10時) (レス) id: b2b1031b4f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:エリス | 作成日時:2023年9月10日 14時