停電 ページ16
渡会side
雷が落ちたのか廊下の電気が全て消えた。
渡会「停電だ、Aさん大丈夫ですか?」
隣に居る筈のAさんの方を見る。
『……………』
渡会「え、Aさん?」
『……………………ひばちゃん、ひばちゃん、ひばちゃん!』
怯えた様な声でAさんが俺を呼んだ。
渡会「大丈夫ですか!?雷怖かったですか!?」
『いや、いや!暗いのやなの………ひばちゃん……』ポロポロッ
ボロボロと泣いているAさんを安心させる為に優しく手を握る。
渡会「大丈夫ですよ?俺がここに居ますから、ね?」
『ひばちゃん……………、ぎゅうして』
ぎゅう…………ハグしろと!?
渡会「お、俺でよければどうぞ」
そう言うとAさんはゆっくり俺の胸に頭を預けてきた。
Aさんを自分の足の上に乗せて壁を伝って地面に座る。
渡会「大丈夫、大丈夫。好きなだけしててくれていいですからね?」
来ていた上着をAさんの肩にかける。
腕の中のAさんはまだ震えていた。
渡会「怖いですよね、けど大丈夫ですよ。俺がいますから!」
『…………………うん』
Aさんの頭を優しく撫でる。
Aさんの顔は見えない筈なのに何処か嬉しそうに笑っていた。
風楽「地面に座って何やってんだよ、ひば」
渡会「Aさんが暗いの怖かったらしくてさ、一緒に居たら2人して寝てたわ」
腕の中のAさんはまだ眠っている。
セラフ「え、雲雀泣かせたの?」
四季凪「タライ、お前……………」
目元に泣いた後があり3人から殺意の籠った目が向けられる。
セラフ「俺もAさん抱っこしたい」
四季凪「動物じゃないんだから………」
渡会「けど腕が痺れた………セラ悪いんだけど変わってくんね?」
俺の言葉にセラは嬉しそうにAさんを抱っこした。
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快晴(プロフ) - 夢主ちゃんと、にじさんじの方々のコラボのお話、大好きです! (9月13日 0時) (レス) @page8 id: 3fba93f21d (このIDを非表示/違反報告)
あやめん - (追記すると同期メンバーの部分です) (9月12日 16時) (レス) id: 3770ea724d (このIDを非表示/違反報告)
あやめん - 設定のところで違和感を感じたのですが、卒業したライバーさんは登場しない形でお話を書かれるということですか…?それでしたら大丈夫だと思うのですが… (9月12日 16時) (レス) @page1 id: 3770ea724d (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 冬花(プロフ) - オリlフラ立ってまーす! (9月12日 10時) (レス) id: b2b1031b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エリス | 作成日時:2023年9月10日 14時