溶けていく【ゴールデンカムイ】 (ページ4)

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3話ページ4

今日の分の仕事も終わり帰る支度をして会社を出る

重たい足取りで家に着くと玄関の鍵が開いてることに気がついた

……え？私ちゃんと閉めたよね？

玄関を開くとそこには見覚えのある靴

私は急いで部屋に入る

鯉登｢お、帰ったか｣

貴女｢音くん来てたのっ？！｣

鯉登｢あぁ､久しぶりに仕事も早く終わったしな｣

私は音くんに抱きつくと優しく受け止めてくれる

音くんとは仕事で知り合い､私の働いてる会社の取引先の人だった

貴女｢今ご飯作るねっ｣

鯉登｢まだいい｣

私の首筋に顔をうづめる音くん

私よりも遥かに背は高いのに何だか子どもみたい

サラサラの髪を撫でてやれば気持ちよさそうに目を閉じる

鯉登｢なぁあれが聞きたい｣

貴女｢ふふっ本当に好きだよね｣

鯉登｢Aの声が好きなんだ｣

貴女｢大好きだよ音くん｣

音くんは微笑むと優しく私にキスをした

音くんといる時が一番の幸せ

鯉登｢なぁA｣

貴女｢ん？｣

鯉登｢今の仕事が上手くいったら､おいとといえしてくれんかっ｣

貴女｢……うんっ｣

鯉登｢大切にすっ！！｣

こんなに幸せでいいのかなっ

音くんはチョコレートみたいに甘い

その甘さに私は溶かされていく