3話 ページ4
私の仕事は店の奥での薬の在庫管理と薬の製薬
まだ簡単な薬しか作れないけど､いつか白澤様の様になりたい
在庫の確認をしていると､薬草が足りないことに気がついた
確かこの薬草今日来るお客さんが依頼していた薬に使うはず…
チラッとお店を見ると今日はお客さんが多くて白澤様も桃太郎さんも忙しそう
私が取りに行くか､そんな遠いところでもないし
丁度桃太郎さんが薬を取りに来たので出かけると伝えて私は裏から店を出た
あれ…そう言えば私､ここから出るの初めてかもしれない
そんなことを思いながら薬草を取りに行く
本を頼りに向かうと少し小高い丘が見えた
あそこにあるはず！
丘にはたくさんの綺麗な花が咲いていてとても綺麗だった
持ってきた籠にたくさん薬草を摘む
貴方｢これだけ摘めばしばらくは足りますね｣
店に戻ろうとした時、足元に咲いていた葉が目に付いた
貴方｢この葉って…なんて言ったけ…｣
｢鬼灯ですよ｣
貴方｢あぁ､そうでした｡ありがとうございます｣
振り返ると真っ黒な着物に身を包み､額には角が生えたつり目の男性が立っていた
どこか白澤様に似ている様な…
｢見かけたことないですね…｣
貴方｢あっ､極楽満月で働いています｡Aと言います｡普段は裏で働いているので､あまり人目には付きにくくて｣
鬼灯｢そうでしたか､私は地獄で閻魔大王の第一補佐官を務めています鬼灯です｡｣
貴方｢鬼灯様とおんなじ名前ですね｣
鬼灯｢えぇ､鬼灯の葉は薬品にも使われていますしね｡｣
貴方｢薬草にお詳しいんですね｣
鬼灯｢まぁ､それなりにはですが｡｣
不思議だな…初めて会ったのになんでだろうそんな感じがしない
貴方｢地獄って初めて聞きました｡実は私､今まであのお店から出たことがなくて､今日こうして薬草を摘みに来るのも初めてだったんです｣
鬼灯｢一度も…ですか？｣
貴方｢はい､外への用事はほとんどが白澤様や桃太郎さんがやってましたし､裏方での仕事なのであまりお客さんとの関わりもないもんでして｣
鬼灯｢そうでしたか､あぁ｣
鬼灯様は思い出したように袖から何かを取り出した
綺麗なそれを私の髪に付けてくれる
貴方｢なんですか？これ｣
鬼灯｢先ほど貰ったものなんですが､髪飾りで私は男なので付けませんので困っていまして。良ければ受け取ってもらえますか？｣
貴方｢ありがとうございますっ大事にしますね｣
綺麗な赤い花が動く事に綺麗に揺れる
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幻想見る主人 - 更新楽しみです！頑張ってくださいな！ (2018年1月18日 22時) (
レス) id: 2c36b5953f (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 白澤様かっこいいですよね！更新楽しみにしてます！ (2017年11月24日 17時) (レス) id: 8c9529d2c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ムーマン | 作成日時：2017年11月20日 1時
