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【ヤンヤンデレ】ベルフェゴール _1_ ページ6

ー自室ー

突然だが、私の彼は病み気味である。


いつも、"しししっ"と笑い、

自分のことを王子と呼ぶ。


まぁ、本物の王子な訳だけど。


彼には双子の兄がいて、いつも喧嘩ばかり。


王子だから、親は当然王と女王な訳で。


忙しい両親にはなかなか遊んでもらう、
ということがなく、
重臣達に帝王学やらなんやらを教え込まれる日々。


8歳の頃、自分の手で家族や重臣達を殺し、
そのまま殺しの快感が忘れられず暗殺者に。


彼は自ら、最強のマフィア、
ボンゴレファミリーの、その暗殺部隊、
ヴァリアーに入隊した。


(ここは私の憶測でしかないのだが、
彼は愛情を十分に注がれないまま、
17歳にまで成長してしまったがために、
病み気味になったのではないかと考えている)


この時、私達は出逢った。


当時の私は10歳。


スペルビの妹で、部下な私。


年が近いから、と言って世話役を任された。


我儘だったからいろいろ苦労したけど、
一緒にスペルビに悪戯したり、
遊んだり、殺りあったりと、
なんだかんだいって楽しかった。


彼はとても可愛かったのだが、
成長した今は、とてもかっこいいのである。


なにがきっかけになったのかはわからないが、
私が18の時、ふと思った。

"好き"

そう思った私は行動がはやく、
ベルに告白した。


「ん?王子も好きだぜ?
ししっこれからお前王子の姫な」


なんてさらっと言われた。


あっさり付き合い始めた私達は、
今やハグやキスは日常茶飯事。


…あ、でも手を繋いだことだけはないなー

今度繋ごって誘おうかな


…なんて考えてたら、
ノックも無しに扉が開いた


「どした?ベル」


「……」



声をかけても黙ったままの彼。

ズカズカ部屋に入ってきて、
ベッドに腰掛けてる私のそばに近寄ってくる。



…これはもしや、なんて思い


「とりあえず座り」


座りなよ、と言おうと口を開いたら、
言い切る前に押し倒され抱きしめられた。


…もしかしなくても、きたな、これ。


なんて思いつつ、彼の頭を撫でる。


____私の彼は、ごく稀に病みデレ期がくる


可愛い、なんて思うが、
口に出すとナイフかワイヤーでどうにかされるのがオチなので言わず、
ただ、ベルが喋るのを待つ。


「…なぁ、俺のこと嫌い?」


なんて、小さな震える声で聞かれた
…こりゃまた重症だな、今回は。


「嫌いな訳ないよ。大好きだよ」


なんて子供をあやすように優しく言う。


「じゃあ、なんで_____」

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作者名:ユズナ x他1人 | 作成日時:2015年4月5日 3時

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