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「じゃあ、なんで最近俺に構ってくれないの」


一人称が俺になり、
クエスチョンマークもつけられないほどに余裕がないのか。


彼は、
いつも自分のことを王子なんて呼ぶのは、
王子だからなんでも出来る、
王子だから頭もいい、
王子だから…

あげるとキリがないが、
王子だから、という余裕があり、
そのまま一人称が王子なのだ。

が、余裕がある場合の話であって、
ない時は俺になる。


まぁ、そんなこと滅多にないのだが。


あぁ、こんなこと考えてないで
返事をしてあげないと。


「忙しいからだよ。
なかなかベルと時間が合わないから、
構えなかったんだ。…ゴメンね」


顔が真横にあるため表情が見えない。


「(Mi manchi tantissimo.)」


「ん?なんて?」


彼の声が小さくて、よく聞こえなかった


「いつになったら忙しくなくなんの」


「それはスペルビ兄さんに訴えればすぐにでも。
でも、その後また忙しくなっちゃうよ?」


「…」


「ふふ、ゴメンね。
最近私もベル不足でね。
ベルのことばかり考えてて、
仕事がはかどらないんだ。」


「…なら、俺が傍にいてあげる」


「それは助かる」


「…でも、
必要以上に王子以外と喋べんの禁止な」


…あ、わかりやすい病みコメント来た。

…なんて軽くキャラ崩壊しつつ。


「わかった。
じゃあ業務連絡のみ、喋ることにするよ」


「当たり前」


「ふふ、ならベルも、私以外と喋べるの禁止。
…ねぇベル。近いのも嬉しいんだけどさ、
そろそろ顔を見せてよ。
その愛しいその顔で、瞳で、
私を見つめておくれ?」


…君の、
皆が見れない表情を、
前髪に隠れている目を、
皆が見る君を、
私だけがみていい君を、
君の全てを、見たい。

独占欲が強いのは私も同じさ。

でも…
たまに来る君目当ての女性も
任務で君と喋る部下も
それを見る度殺したい衝動に駆られる。
そんなドス黒い感情を
君に嫌われまいと必死に抑え込む私を
君は知らなくていい



そんなことを考えていると、
ゆっくりとベルが起き上がる


「…好き」


「私も好き、大好きだ」


彼が、いつものように笑う。
病みデレ期、終わっちゃったか。

彼は私に口付けると言った。

「ししっ…Ti amo.」

また、口付けを交わす。
…今夜は、眠らせてもらえないようだ






(ふふふ、Ti amo anch'io.
D'ora in poi voglio sempre stare al tuo fianco.)


(!
…La cosa più importante per me è poter stare insieme a te.)

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作者名:ユズナ x他1人 | 作成日時:2015年4月5日 3時

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