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「…別に、感謝されることはしてない」
「じゃあ、そういうことにしておくね」
「…とりあえず、他のメンバーにはあなたのとこはもう伝えてある。だから自己紹介とかはいらない。なるべく他の誰とも喋らないでほしい。本当は声聞かせるのも嫌だけど…でもすぐ回復しといた方が…そうだな…何かあったときのために…でも…はぁ……」
なんて言いながら首をかく弔さん。
…最後のほぼ独り言だよー。弔さーん。
帰ってきてー。
「他の人と喋らないようにすればいいのね?
わかった。まぁ普段は逆にしておけば声出ないから、大丈夫でしょう。
…あ、筆談面倒だし、携帯、連絡取れるようにしよ?その方が私も楽だから。」
「…わかった。あぁ、あと、俺がいる時は…
基本このベッドにいて。一緒に喋ろう。
ゲームとかも…それで、寝る時も、一緒。
…あと、さんはやめろ」
「了解。これからよろしくね、弔君。」
…どうして、私がこんなに落ち着いているかっていうと、内心はそうでもない。
これでも荒れまくっている方だ。
…多分、他の人は、こんなことになったらパニックに陥るとか、泣いちゃうとか、怖かったり悲しかったりするのかもしれないけれど…
私は、逆。
嬉しすぎて、パニック。
誰がこんな展開予想した?
一目惚れした子に誘拐されるなんて。
しかも多分脈アリ。嘘でしょ?
最初に会った時は、彼が私をナンパ…というなのカツアゲから助けてくれた時。
彼の手の中のものが崩壊したときはびっくりした。それでビビって男逃げた訳だし。
いやあのときは男が彼の通行の邪魔だっただけだと思うんだけど、というか私なんてほぼ視界に入ってなかったし。
でも私声も出ないからお礼言うことも出来ず戸惑ってる間にあの人消えてるし。
次会ったときは私が丘で一人で歌ってる時に彼がきてそれで多分個性に興味を持ったのかな。
調べて行くうちに…とかだったら嬉しいなぁ。
それ以来絵を描きに行く時高確率で彼いるし。たまにその彼を描く時もあったっけか。
まぁ全部会ってって言っていいのかわからないほどのものなんだけど。
…とりあえず落ち着こう。
落ち着けもちつけぺったんこ。
よし落ち着いた。
…これから、ずっと彼をそばで支えていけるだなんて…これ以上の幸せなんてないと思う。
(ヴィランと一般人?そんなの関係ない)
(俺は、Aが好き)
(私も、好きだよ、弔君)
(じゃあ、恋人だな)
(そうなるねー!)
((これから、よろしく))
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作者名:ユズナ x他1人 | 作成日時:2015年4月5日 3時