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目黒「人間だから、人に言いたくないこともあると思う」
A「…?」
目黒「しかも、俺はAさんの先輩だし。
なんなら最近仲良くなったばっかりだし。
俺なんかに言いたくないことだって沢山あると思う」
A「…」
目黒「でも、これだけは約束して欲しい」
A「…なん、ですか、?」
・
目黒「絶対、一人で抱え込まないでね
辛くなったら、自分が壊れる前に俺でも、他の人にでも相談して」
目黒先輩は、私の目を強く見て、そう言った。
まるで、自分がなにか経験したことがあるかのように。
A「…はい」
目黒「俺、自分の周りの人が壊れていくのは嫌。
そのくらいだったら、俺に相談しろよって思っちゃうから。」
電車の車窓から見える景色をぼんやりと見つめながら
そういった先輩の目にさっきの力強さはなく、
むしろ、悔しそうな、悲しそうな目をしていた。
A「…目黒先輩は、何も抱え込んでないですか?」
目黒「…俺は、何も無いよ」
一瞬考えるように間を空けたあと、
つぶやくようにそう言った先輩。
目黒先輩、
先輩は、私に何を隠しているんですか、?
せっかく近くに感じられた先輩の存在が、
また遠くなってしまった気がした。
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かのまる(プロフ) - にこさん» コメントありがとうございます♪なるべく早く更新して行けるように頑張るので、ぜひこれからも読んでください! (2021年3月6日 13時) (レス) id: 4085cc0fc2 (このIDを非表示/違反報告)
にこ - 更新いつも楽しみにしてます!これからの展開が楽しみです♪ (2021年3月6日 13時) (レス) id: 6cd1012f89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かのまる | 作成日時:2021年3月4日 15時