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阿部「なんか、だんだん暑くなってきたねー」
わざわざ最寄り駅まできてくれて、
さらには最寄りからの帰り道まで送ってくれた阿部くん。
どこまでも紳士すぎて、今日一日でさらに好きになってしまった。
A「なんだかんだもう6月下旬だからね、、」
阿部「もう高二だもんね。早いなぁ...。」
A「ねー、あっという間に卒業だよ」
阿部「…卒業、したくないな」
A「え？でも、阿部くんは大学、」
阿部「だから嫌なの。
確かに、行きたいところはあるけど、」
A「…けど？」
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阿部「…そしたら、Aさんと離れちゃうじゃん、」
A「…なっ、」
阿部「あ、もちろん他のみんなもだけどね？」
照れる素振りもなく、阿部くんはこういうことをサラッと言ってしまう。
みんなに、こんなこと言ってるのかな、
阿部くんはモテるし、当たり前か...。
自分で考え始めたくせに、考えたら悲しくなってくる。
阿部「Aさん、家どこ？」
A「…あ、もうすぐ着くからここで大丈夫だよ！」
阿部「え、送っていくよ！」
A「大丈夫大丈夫！ほんとに！」
阿部「…？そっかぁ、」
私が渡辺の家に住んでいることなんかがバレたら大変だ。
ここは、どうにかしてでも帰ってもらわないと。
阿部「でも、偶然だね。
俺の結構仲良いクラスのやつもここら辺なんだよね、家。」
…絶対、渡辺のことだよね
A「…え？あ、そ、そうなんだ、」
阿部「ここら辺、別に学校からそんなに近い訳でもないのにねー」
A「そ、そうだね、いやー、偶然だなぁ、偶然」
阿部「じゃあ、俺はここで！」
A「うん。送ってくれてありがとう」
阿部「また、2人でどっか行こうね？」
A「…っ、う、うん！」
阿部「ふふ、じゃあね、」
そう言って振り返って歩き始めた阿部くんの姿が、
どんどん遠くなっていく。
A「…やっぱりカッコイイなぁ、」
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渡辺「何見とれてんだよ」
A「…っ、渡辺！？」
阿部くんの後ろ姿を見ていた私の後ろに、スーパーの袋を持った渡辺がいた。
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かのまる(プロフ) - なべちゃんさん» ありがとうございます！ぜひ楽しみにしていてください♪ (2021年7月26日 13時) (
レス) id: 4085cc0fc2 (このIDを非表示/違反報告)
なべちゃん - 続きがすごく楽しみです！ (2021年7月26日 10時) (レス) id: 3f9b2db12a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かのまる
| 作成日時：2021年7月8日 19時
