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トントンっ
『...はい』
ガチャっ
『...ちょっといい...?』
再び兄の部屋に入る。
『どしたん?』
.........はぁ、
私の兄は本当に優しい。
『...あんな、今日A、一緒のクラスの子とこれから遊ぶ約束してるんやけどな? 今その子にたまたまうちにとも兄の友達が遊びに来てるって話してんよ。...そしたら、一緒に連れてきてーって言われてん...。...A断れんくて......』
私はチラッと重岡先輩の顔を見る。
『...お、俺は別にええよ⁈』
重岡先輩がすぐに口を開く。
兄に視線をうつすと、困ったような悲しげな顔をしていた。
ぶるっ...
と全身が震えた。
『なぁ?神ちゃんも別にええよなぁ?!』
またしても重岡先輩が続ける。
すると、
『...ん、ええで?』
兄が優しい顔でそう言った。
『ホンマ?! あーよかったぁ... そしたら駅前のパンケーキ屋さんに行こうって話してん、とりあえずそこでいい?』
『おん!ええよ‼』
やはり重岡先輩が答える。
甘いものが大好きな兄の表情が少しだけ和らいだ気がして、私は胸の辺りを思い切りかきむしりたい気持ちをぐっと抑え、3人で部屋を出た。
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Kanan(プロフ) - 雫。さん» ありがとうございます!結局かみしげに着地してしまい申し訳ないです(⌒-⌒; )かみこたも好きですよ〜 (2018年2月13日 23時) (レス) id: 087bd927e3 (このIDを非表示/違反報告)
雫。(プロフ) - こんなこと言うのただのバカかもですが、かみこた最高です!!!← これからも更新頑張ってください(*´ ω` *) (2018年2月13日 18時) (レス) id: 57b228c5e7 (このIDを非表示/違反報告)
。 - オリジナルですか?ルールを守ってください。 (2018年1月29日 21時) (レス) id: 47ec44e3dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Kanan | 作成日時:2018年1月29日 0時