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side赤


そ、それは...

神ちゃんの純粋で綺麗な瞳.....
それを目の前にして嘘なんてつけない。


『こういう好きや.....』


俺はまた神ちゃんに唇を押し付けた。
やけど今度はちゅ、って触れるぐらいのやつ。

顔を離すとまた綺麗な瞳と目が合う。

『ちゃんと...言葉にしてくれへんとわからんよ...さっきやってキスされたし.....』

口を尖らせて...でも頬を赤らめて聞いてくる神ちゃんが愛しくて仕方ない。

『やから.....その、メンバーとしてやなくて.....神ちゃんとキスしたいって思うような好き、ってことやん.....』

恥ずかしいけどちゃんと言わな。
大切やから、ちゃんと想いを伝えな。

『んふふ.....ホンマキス好きやなしげは』

茶化すようににこって笑う神ちゃん。
やけど、俺は真剣なんやで?

『他の人とキスする前に.....キスしたかったんよ。やから無理やりするみたいになってしもて...ごめんな?』

『..........ん。大丈夫やで』

『神ちゃん?』

『ん?』

『はぐらかさんと、教えてや』

『え...』

『神ちゃんはどう思ってるん?.....俺は神ちゃんとちゃんと付き合いたい。仕事は仕事でちゃんと割り切るから、それ以外の時間は俺の彼女でいて欲しいねん。』

『....』

下を向いて少し考える神ちゃん。

『正直...びっくりしたけど.....嬉しかった。やきもちやいてくれてたなんて、俺は...自分の芝居のことばっかで頭いっぱいやったから気付けんかったけど.....キスされて思ったねん.....。俺も、しげのこと、多分...そういう好きやと思う.....』

真っ赤になって言葉を紡いでくれる。

『ゆっくりでええから、俺のこと男として、彼氏として見てくれる?』




『..........ん』



コクって頷く神ちゃんを、堪らず抱きしめた。





『.....さっきはなんで泣いてたん?』

腕の中で神ちゃんが聞いてくる。
ん...多分、さっきは自分の気持ちがようわかっとらんくて無理やりモヤモヤしたもんを神ちゃんに押し付けてしまってたんや。

やから、

『ホンマに神ちゃんにしてあげたかった事やなかったからかな...』

『ホンマにしたかった事はなんなん?』

『それはな.....』



今日何度目やろ...神ちゃんの唇にそっと自分の唇を寄せる。

今度は無理矢理じゃなくて、優しく...
傷つけたいわけやない、ホンマは優しくしたくて仕方ないんや。

誰よりも大切な人やから.....


ちゅっ、ちゅっ、と音を立てながら、労わるみたいに何度も何度も神ちゃんにキスをする。

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Kanan(プロフ) - 雫。さん» ありがとうございます!結局かみしげに着地してしまい申し訳ないです(⌒-⌒; )かみこたも好きですよ〜 (2018年2月13日 23時) (レス) id: 087bd927e3 (このIDを非表示/違反報告)
雫。(プロフ) - こんなこと言うのただのバカかもですが、かみこた最高です!!!← これからも更新頑張ってください(*´ ω` *) (2018年2月13日 18時) (レス) id: 57b228c5e7 (このIDを非表示/違反報告)
- オリジナルですか?ルールを守ってください。 (2018年1月29日 21時) (レス) id: 47ec44e3dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kanan | 作成日時:2018年1月29日 0時

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