4 ページ36
大人になった私達は今、3人で暮らしている。
重岡くんは一流企業に勤めるサラリーマン、
私は心理カウンセラーの研修医になった。
神山くんは家に居てインターネットで出来るデザインの仕事をしている。
この天使はどこへも行かせない。
重岡くんとそう話して神山くんの仕事は私達で決めた。
私は出かける前と帰った後、必ず神山くんにキスをする。
重岡くんが帰ってきたら神山くんが作ったご飯を3人で食べる。
そして毎晩神山くんが重岡くんに抱かれるところを私は見ていた。
それが3人の掟。
一人の天使とそれを愛するふたりの人間の、暗黙のあたりまえだった
筈だった。
時が経つと、重岡くんは少しずつ壊れていった。
私は3人でいられることが幸せだったし、神山くんにとってもそれが一番幸せなことだって信じてたのに...
重岡くんの心には悪魔が住み着いてしまったのだ。
ある日仕事から帰ると居ないはずの重岡くんの靴があった。
中に入り、寝室を覗くと、
血の海だった。
それが神山くんの血だということはすぐにわかった。
暖かい春の風を受けヒラヒラと舞うカーテン。
優しい風が私の頬を撫でた。
一瞬、その向こう側が見えた
その時、
重岡くんが天使を抱いてベランダから姿を消すのが見えた。
重岡くんの心に悪魔が住みついたんじゃない。
重岡くんを悪魔にしたのは私だ。
ずっとわかっていたことなのに、
私はもう、とうの昔に取り返しのつかない罪を犯 してしまっていたんだ。
ただ、神山くんに幸せになって欲しかっただけなのに。
end
腐った私の最後のあがき
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 282人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Kanan(プロフ) - 雫。さん» ありがとうございます！結局かみしげに着地してしまい申し訳ないです(⌒-⌒; )かみこたも好きですよ〜 (2018年2月13日 23時) (
レス) id: 087bd927e3 (このIDを非表示/違反報告)
雫。(プロフ) - こんなこと言うのただのバカかもですが、かみこた最高です!!!← これからも更新頑張ってください(*´ ω` *) (2018年2月13日 18時) (レス) id: 57b228c5e7 (このIDを非表示/違反報告)
。 - オリジナルですか？ルールを守ってください。 (2018年1月29日 21時) (レス) id: 47ec44e3dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Kanan | 作成日時：2018年1月29日 0時
