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どれぐらいたったやろか。


『もう大丈夫やで...』


大毅の温かい腕に包まれて、だいぶ落ち着いた俺は顔を上げて笑顔でそう言った。





すぐには打ち明けられないけど........

大毅とまた子供の頃みたいに毎日楽しく生きていけるんや。
そうしたらきっと前みたいに、事件の前みたいな普通の男の子に...戻れる気がした。

やっぱり大毅は俺にとって特別や。




『ありがとう』

もう一度目を見て笑顔でそう伝えた。




『ふふっ... よかったわぁ。ともに笑顔がもどったな』

大毅も優しく笑いかけてくれた。








『そういえばさ.....』

『ん?』

『ともって....その...今まで男でも女でもそういうことした事あらへんの?』







『ぇ...............』







『あ、いや.....その、気失うぐらいやったから、その...そういう経験ないんかなあーって...』







答えなきゃ...答えなきゃ.....







『な、ないで.....? 俺.....なんて言うか、そういう感情ないみたいなんよ.....』


事件のことを話すなら今なのかもしれない。
他の人の口から耳に入るぐらいなら、今伝えた方がマシなんやないか.....


そう思っとるのに、声が出ない。









『ふははっ‼ .....ははははは‼

そうなん? 恋愛感情ともにはないん⁉』









.....ぇ?









突然大声で笑いだした大毅に驚く。






『なんで...そんな嬉しそうなん.....?』







『あひゃひゃひゃ‼ .....やって.....はは』





『ちょ.....何なん?もぅ.....』

人が真剣に話しとんのに何なん...








『やって.....ふはっ!.....あまりに、あまりに俺のシナリオ通りやから.....』

笑いすぎて涙を流しながら大毅が言う。







『は.............?』

意味がわからず大毅の次の言葉を待った。









『中1やったからなぁ..... ガキの力では親の転勤を阻止する事なんて出来んかったからなぁ.....』

遠い目をする大毅。






『離れる前に...ともと離れる前に、ともにしるし付けときたかったんよ! 俺のもんやって‼

...しるしの効果、ちゃーんとあったんやなぁ.....』









い、言ってる意味がわからないよ..............







体中から血の気が引いていくのがわかった。









『そんな顔すんなって...‼

安心しいや! 俺もともとして以来誰ともやっとらんで?』



あの頃と何も変わらない笑顔で大毅が言った。







end

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Kanan(プロフ) - 雫。さん» ありがとうございます!結局かみしげに着地してしまい申し訳ないです(⌒-⌒; )かみこたも好きですよ〜 (2018年2月13日 23時) (レス) id: 087bd927e3 (このIDを非表示/違反報告)
雫。(プロフ) - こんなこと言うのただのバカかもですが、かみこた最高です!!!← これからも更新頑張ってください(*´ ω` *) (2018年2月13日 18時) (レス) id: 57b228c5e7 (このIDを非表示/違反報告)
- オリジナルですか?ルールを守ってください。 (2018年1月29日 21時) (レス) id: 47ec44e3dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kanan | 作成日時:2018年1月29日 0時

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