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大毅.....

助けてや..... 大毅







『とも..........?』







『...だ、いき..........』








目を開けたら大毅の顔が見えた。



『とも.....

もう大丈夫やからな? ここは俺んちやで』





あぁ...

大毅が助けてくれたんやね...

あれ.....?
今は、いつなんやろ...



大毅が高校の制服を着ているのが見えてゆっくり頭の中が整理されていく。



そうや、望に..........




『ぁ..........』




望に襲われたことと子供の頃の事件の事が混同してしまい、じわじわと恐怖が押し寄せてきた。
俺はガバッと寝かされていた布団から飛び起き辺りを見回した。




『..だ...だいき..........』




怖いよ、怖い..........




『とも...?大丈夫やって。 車の免許持っとる友達に連絡して俺の部屋に連れてきたんよ。』




『はっ..犯人...は.....?』




『犯人?...あぁ、小瀧か.....
それならもう大丈夫やで。あいつしばらくは学校これんやろな。ともには二度と手だせんようにしたから安心せい』


『どうして.....』


『ん?あぁ... ともには申し訳なかったけど、部屋に入る前に中の様子見えたんよ.....。せやから写真撮ったんや。...それ見せて、ばらまくぞ言うたら大人しく帰ったで。勿論本当にばらまく気なんてないけどな?
やって...大事なとものそんな姿他のやつに見せるわけにはいかんしな』





そう言って大毅は優しく頭をポンポンと撫でてくれた。





『だいきぃ..........ぁりがと.....』





優しく笑いかけてくれる大毅の笑顔が懐かしくて温かくて、涙が出てきた。





だけど..


大毅、ごめん...

せっかく大毅が守ってくれたのに、俺は.....もうとっくに汚れてるんよ...

嬉し涙じゃない...悔しくて悲しくて、ずっと封印していた気持ちがどんどん溢れ出てきてしまう。


『ぅうっ.....』


『どしたんとも?もう大丈夫やから。この事知っとるのも俺だけやし、ともは...まぁ無事やったんやし』



そう言って今度は僕の横に座って、優しく抱きしめてくれた...



大毅にはあのことを知られたくない



大毅の中で俺は、ずっと可愛い弟分でいたかった。

やけどきっと、共通の知り合いもおるし知られるのも時間の問題かもしれん...
その事がまた俺を絶望へと追いやった。




やのに



『とも.....? これからはまた俺が守ってやるから安心しいや』




優しい大毅の言葉に甘えたくなってしまう




大毅ならあの事を話しても嫌わないでいてくれるやろか...

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Kanan(プロフ) - 雫。さん» ありがとうございます!結局かみしげに着地してしまい申し訳ないです(⌒-⌒; )かみこたも好きですよ〜 (2018年2月13日 23時) (レス) id: 087bd927e3 (このIDを非表示/違反報告)
雫。(プロフ) - こんなこと言うのただのバカかもですが、かみこた最高です!!!← これからも更新頑張ってください(*´ ω` *) (2018年2月13日 18時) (レス) id: 57b228c5e7 (このIDを非表示/違反報告)
- オリジナルですか?ルールを守ってください。 (2018年1月29日 21時) (レス) id: 47ec44e3dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kanan | 作成日時:2018年1月29日 0時

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