貴方と同じ、普通に生まれたかった2 【北信介】【呪術廻戦】 (ページ13)

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黒「ほぉ。虹ちゃん、19歳なのネ。」

赤「俺はもう少し、年上の方かと思っていました。」

『…よく言われる。』

そう。15歳を超えたあたりくらいだろうか。

きっと、周りの大人や、環境に影響されたのだろう。
笑うことや表情を変えることが減ったことも恐らく関係している。

日「そういえば、虹さん！バレー見るの好きって言ってましたけど、それって、テレビですか？それとも、学校とかの部活？」

『…部活、みたいな感じかな。私は、その人がバレーをしているのを見るのが好きだった。』

黒「その人って？」

『私の…だいすきなひと。』

黒「え…大好きな人？」

月「どんまいです。」

黒「ツッキー？！」

二人の会話はよくわからないが、私はその時、信ちゃんの顔を、思い出していた。

今頃、何してるかな。

日「もしかして、有名な人だったりしますか？！」

『有名…かはわからない。学校の部活自体はかなり強いらしいけど。』

月「その人は、虹さんと同い年なんですか？」

『ううん、違うよ。私より一つ下。黒尾くんと、木兎くんと同い年、だよ。』

黒「歳下…」

『うん。』

赤「どこの学校ですか？部活が強いのなら、知っているかもしれません。」

名前は、…言ってもわからないよね、

『稲荷崎高校、だよ。』

黒・赤「「は？」」

木「おー！ツインズのとこかー！」

月・日「「？」」

『ツインズ？』

木「双子のとこだろー？」

『双子…ああ、侑と治のこと？』

木「それそれ！本当そっくりだよな〜！」

まあ、双子だからね。

黒「つまり、虹チャンは稲荷崎出身ってことかな？」

『…違うよ。私は高等専門学生。高校生じゃないよ。』

木「じゃあなんで知ってんだ？」

どうする。これは、言ってもいいのだろうか。

『こないだ、まで。2ヶ月くらいだけど…通ってたの。』

赤「どういうことですか？専門生なんですよね？」

『いろいろ…事情があってね。それは話せない。ごめんね。』

黒「なるほどネ。で、大好きな人ってその双子のどっちか？」

『違うよ。』

木「じゃあ誰だ？俺、ちょー気になる！」

赤「黒尾さん、泣かないでくださいね。」

黒「君、今日はすごい煽ってくるね？」

月「僕も気になりますね。」

日「俺も俺も！」

『…信ちゃん。』

木「ん？」

黒「信ちゃん？」

『稲荷崎高校の、バレー部…主将の…北信介。』