2人のお兄ちゃん 6

今日の出来事 ページ6

ｹｲｼﾞ side



鬼って言ってるけど、ほわんと喋る萌云の鬼はせいぜい おにって感じで怖くもなんともない(笑)。



「何があったの？」



「臣にいとﾘｭｳｼﾞさんと、LOVE SONG歌っただけでも緊張なのに、何故か居たｱﾂｼさんとﾀｶﾋﾛさんと 君がいるから歌わされた…」



「ん？それってどういう状況？」



「ふは。萌云 端折りすぎだろ(笑)。萌云の歌を聞いた先生が、ﾘｭｳｼﾞのﾊﾟｰﾄを歌う萌云と俺、俺のﾊﾟｰﾄを歌う萌云とﾘｭｳｼﾞの、LOVE SONGが聞きたいとか言い出したんだよ」



「なるほどな(笑)。それで、歌ったんだ」



「うん。それだって緊張したのに…」



「でさ、もっと聞きたいって先生が言いだして、その場に何故か居たｱﾂｼさんとﾀｶﾋﾛさんとの歌が聞きたいって言い出して」



「無理だって言ったのに…」



「ふふ。それでｹｰｷか(笑)」



「そ。萌云がさ終わった瞬間 緊張したーって半泣き状態でくるからさ、思わず腕の中閉じ込めたんだよ。そしたらすげぇ震えてんの」



「頑張ったんだな、萌云。偉いじゃん。所で、どうしてｱﾂｼさんたちが居たの？」



「知らない。萌云の歌に興味があったんじゃない？」



「興味って…。お陰で萌云、心臓が大変だったんだから」



ふふ。本当にｸﾙｸﾙと表情が変わるな(笑)。



｢すげぇ普通に歌ってたのにな｣



｢良く覚えてない…。歌えてたのかも、自分では分からないのに、次はﾘｭｳｼﾞさんだの、ﾀｶﾋﾛさんだの、言うんだもん。おにだよね｣



｢何度も聞きたくなる歌だったって事だろ？｣



｢そんなの、臣にいとかのお歌聴いてる方が幸せだし｣



はい、今の一言でｵﾐやられたね(笑)。



｢でもさ、ﾎﾞｲﾄﾚの先生って怖いで有名じゃね？｣



｢怖いと言うか…ｸﾞｻｯとくる感じ？全てがごもっともだからさ｣



｢そんな先生を満足させたって事だろ？｣



｢違うよ。臣にいとか上手だから、そんな気がしただけだよ｣



｢いや、萌云の歌を聞いて、俺らとの曲を聞きたいってなったんだから、萌云の歌が上手いって事だろ？｣




｢んー。違うと思うけど…ねぇ、お引越しいつするの？｣



話題変えたよ(笑)



｢あと1週間もすれば、新しいとこに住めると思うよ？｣



｢あと1週間かー。早くお家見たいなー｣



｢そっか。萌云はまだ見てないんだよな｣



｢うん。見てない。お兄ちゃん達だけずるい｣



｢ははは。その分楽しみだろ？｣



｢そりゃそーだけど…｣

痣→←忙しい感情

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す