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5話 ページ6

『よ……、よろしくお願い申し上げます……(ペコッ…)』

閻魔大王「うん、よろしくね。えっと……君は捨て子らしいね」

『ええ、ボクのお住まいでした児童養護施設の先生がおっしゃっておりました。マフラーと刀と眼の色がおかしく怖がられ、一緒に捨てられたそうです』

閻魔大王「うん……、とりあえず真実を映し出す浄玻璃鏡で君の現世の行いを振り返ってみようね」

(あわわっ!!!ボク、変な事してないかな??)


(ブォォン…)

『!』

(赤ん坊のボク……?マフラーと刀が……)

猫青年(可愛い……。この時から白龍くんが出来上がっているのか……)



時は流れ3歳……マフラー着用した瞬間……



(3歳白龍)『(シュル…)……?……?先生ーー!!俺!何か変だよ!!』

灰俐「なるほどね、こっから白龍くんは就寝以外はマフラーを付け始めたんだね」

『ええ……』


(5歳)

(5歳)(へぇ、こういうのって自分で作れるんだ……。色々と試してみる価値はありそうだな……)



五歳の白龍くんは服や小物、アクセサリーを作っている。



青喴「凄い才能だね。お店にも売り出せる程のクオリティだね」





(6歳。小学校に上がる前……)

(クーン…クーン…)

(6歳)『……?犬の……鳴き声……』

(6歳)(一体何処から……)



6歳の白龍くんが辿り着いた場所は一つの小屋だった。


(6歳)『こんな所に古びた空き地……。……撤去する前なのか……』

(ワン!!ワン!!)

(6歳)『!!犬の鳴き声!!』

(ドン!!!ガラガラ!!!)

(6歳)『!!危ない!!!(パシッ…)……(スゥ…)』

全員「!!!!?」

全員(木刀が手に触れた瞬間、眼の色が!!!)



6歳の白龍くんの手に木刀が触れた瞬間、彼の瞳が蘇芳色と豹変した。




(6歳)『………(タン…・ズバッ!!!!・ドサドサ!!!)』

全員「!!!?」

全員(鉄骨が木っ端微塵に!!!!)



仔犬の上に降ってきた鉄骨を木刀を手に持っていた白龍くんが木っ端微塵にした。


(6歳)『この鉄骨、柔らかいな……』

猫青年「ええっ!?柔らかいの!?鉄骨だよ!!?」

(6歳)『(ポロッ…)ねぇ、大丈夫?(ストン…・ナデ…)』

仔犬「ワン!(ペロッ…)」

(6歳)『ふふっ、怪我は無いみたいだね。くすぐったいよ……っ』

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作者名:春昴 | 作成日時:2022年6月21日 22時

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