1話 ページ2
『あの世』
あの世の川の近くでは……
『(パチッ…)……』
(そうだ……、俺は……)
(に゛ゃーー!!!!)(バシーーャン!!!)
『っ!!!?(ガバッ!!!!)』
(今の音は!!?)
あの世の川の近くで目を覚ました圧倒的な超絶美形兼国宝兼容姿端麗以上のイケメンの西園寺 白龍くんはもの凄い音が鳴り響き勢い良く状態を起こした。
『!!!あれはーー!!!』
(三匹の猫が川に溺れている!!!)
亡者「……(ゾロゾロ…)」
亡者「なっ、あそこ猫が溺れているぜ」
亡者「ほっとこう、ほっとこう」
『……(イラ…)』
(俺以外の亡者があんなにも……。薄情者が……。助けを求める猫に対してあの人達に人の心は無いのかよ!!)
『お待ちください!!ただいま、俺がお助けしますので今しばらくだけご辛抱ください!!(タン!!バシャン!!!)』
猫青年「ーー!!!」
(俺よ!!間に合え!!!)
白龍くんは白刀を置いて、猫が溺れている川へと飛び込み早すぎるクロールで猫の救出へと向かった。
『(ギュッ…!!ザバーン…)はぁ……、はぁ……、大丈夫……でしょうか……?』
猫青年「(ボン!!!)ごめんない!!!大丈夫かな!?」
『……?????』
猫を助けた白龍くんに声をかけてきたのは、本来の姿で地獄の支配者で猫青年の黒主さん、青喴さん、灰俐さんの三人だった。
猫青年「(ドキッ…)」
猫青年(圧倒的な超絶美形兼国宝兼容姿端麗以上のイケメンだ……)
黒曨「あわわっ!!俺達が溺れたせいで衣類がビショ濡れ!!」
青喴「ごめんね!!本当にごめんなさい!!」
灰俐「どうしよう……!!手拭いとか温める物あるかな!!」
『俺は問題ございません。お三方は大丈夫でしょうか?』
青喴「うん、俺達は大丈夫だよ。助けてくれて本当にありがとね」
灰俐「それに比べてあの亡者等、善意というモノは無いのか?まぁ、奴等は全員罪人だし即地獄行きだろうな」
(ひえ……っ、その中に俺も含まれているのか……)
『お手数ですが、俺もそろそろ伺ってまいります』
黒曨「もう行っちゃうの?その格好で一人じゃ心配だから案内する次いでに一緒に行くよ。自己紹介がまだだよね?俺達は猫青年という種族でね、地獄の補佐官もしている黒曨だよ」
青喴「俺は青喴です」
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:春昴 | 作成日時:2022年6月21日 22時