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7 お疲れ ページ10

「おかえり〜」


昼頃に帰ってきた恵をお出迎え

案の定、ボロボロだった
まぁ、そうでしょうね
宿儺の指が絡んでるんだから


「Aさん。どうも……」


どうも、って…


「 “おかえり” って言われたらフツー “ただいま” でしょーが」
「…………そうですね」
「……」
「…」



言ってくれないんかーい!

まぁ、いいけどさ…


「よし、硝子のとこ行くよ」
「大した怪我じゃないので大丈夫です」
「はいはい、遠慮しなーい
もう、硝子に連れて行くって言っちゃったから」

寮に向かおうとしていた恵の腕を引っ張ると
渋々、方向を変えて歩き出した


「そういえば、悟と…悠仁?は?」
「手続きとかその他諸々。
あと、学長に会いに行くって言ってました」
「なるほど」








それからゆるゆると
硝子のとこを目指して歩きながら
今回の任務の話や悠仁が宿儺の器になった経緯を聞いていた


「え、指を飲み込んだってスゴイな…」
「はい、俺も驚きました」


不味くなかったんだろうか
いや、指が美味しいわけないよな

私だったら間違いなく、吐くな…


「あの、Aさん」
「ん?」
「虎杖の事、ありがとうござました。上の説得、Aさんもしてくれたんですよね?」
「あー、大した事ないよ」
「俺の我が儘です。迷惑かけてすみません」


下を向いて申し訳なさそうな表情をする恵


「迷惑なわけないでしょ
悠仁を生かしたのは私と悟の我が儘でもある
私は呪いのせいで人が死ぬのが嫌だった。
言っておくけどこれは、恵1人の責任じゃないからね」


そう言っても恵は眉間にシワを寄せたまま


「あのね、恵は何でもかんでも、1人で背負いすぎ。たまには大人に頼ったり甘えたりしなさい!
まだ、子供なんだから」



いつのまにか私よりも背が高くなった
恵の頭をわしゃわしゃっと撫でる


「ちょっ……」


この前まで、あんなに小さかったのに



ガシッ)


と、そんな事を考えながら
撫で続けていたら手首を掴まれやめさせられた


「Aさんに子供扱いされるのは嫌です。なんか…無性に腹が立ちます。」
「えー…」


小さい頃は撫でたら嬉しそうにしてたのに
少し寂しい……
もう高校生だし、
腹が立つって、反抗期か…?

少し前から思っていたが
距離を置かれているような気がするし……


「__________________」


恵が小さな声でボソッと何かを呟いた
が、上手く聞き取れなかった


「なんて?」
「いえ、何でもないです。気にしないで下さい」

 

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- 優太? (3月8日 9時) (レス) @page7 id: 1d30ad6e27 (このIDを非表示/違反報告)
作者の呟き(軌跡。あとやる気を出すために) - 宿儺を早く出す。頑張れ私…! (2020年8月17日 16時) (レス) id: e1b064acd8 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ぱるむさん» ありがとうございます!そう言って頂けるとめっちゃやる気出ます…!亀更新ですがこれからもよろしくお願いします… (2020年6月28日 0時) (レス) id: 9a9688c434 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ありがとうございます!そう言って頂けるとめっちゃやる気出ます…!亀更新ですが、これからもよろしくお願いします… (2020年6月24日 0時) (レス) id: 90f9ce8616 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - めっちゃ面白いです!応援してます!頑張ってください! (2020年6月19日 20時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナッパ | 作成日時:2019年3月5日 13時

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