第５９話 「もう二人の」 ページ19
数時間前。
トロスト区攻防戦、死体などの処理を終え、疲れきった訓練兵たちは、調査兵団の新兵勧誘式が始まるまで待機していた。
Aとティアは皆から離れ、少し彷徨っていた。
「皆、ちゃんと調査兵団に入るのかなあ……」
首を斜め上に向けて、空を見上げながらティアが呟いた。
「きっと入ってくれるよ、ストーリーは今まで一緒だったでしょ？」
物語の進展に関わるようなことは、特に何もしていない。
だったら、入団する者も、私達二人を除けば変化はない筈。
すると、二人の背後から声が聞こえた。
「____やっぱり、そうだったのね……」
振り向くと、そこには背の高い女性と、髪が乱れている男性が立っていた。
Aはハッとし、咄嗟に口を手で塞いだ。
「だっ……誰！？」
ティアが後ずさりしながら言った。
「ああ、ごめん。別に盗み聞きするつもりじゃなかったんだ。……それに、僕らは君達と“同じ”だよ」
男性の方が言った。
「僕の名前はカルセ。カルセ・ドリーマルだよ。こっちがミザ・フィルフリア」
女性がペコリと軽く頭を下げた。
二人も思わず頭を下げたが、まだ警戒していた。
「お、同じって……どういうこと？」
Aが聞いた。
「そりゃあ、ここの世界の人間じゃないってことだよ」
カルセが落ち着き払った様な声で答えた。
Aとティアは、一瞬その言葉を聞き間違えたかと思った。
「ここの世界の人間じゃ……ない？」
「うん。君たち、ツアーの研修生でしょ？ 確か、最初の」
すると、カルセが二人を交互に見つめた。
「やっぱり男の子じゃないか……何となく分かってたけど、ちょっと残念。ようやく話し相手が見つかるかと思ったのに」
「……アンタ、別に一人でも平気でしょ？」
ミザが冷たげな声で言った。
Aとティアは、まだポカーンとしていた。
まさか、私たちの他に……向こうから来た人がいたなんて。
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大学芋(プロフ) - 恋契*sub*さん» ああああありがとうございます……！！！更新全然してなくて本当に申し訳ないです;;マイペースですがこれからも更新頑張っていきますね！！ (2019年5月18日 15時) (
レス) id: 9f74aa9c35 (このIDを非表示/違反報告)
恋契*sub*(プロフ) - 更新停止してしまったのかと残念に思っていたのですが、再開してくださり嬉しいです…！ご自分のペースで更新頑張ってください。続編も楽しみにしています！ (2019年5月18日 8時) (レス) id: b4121c8d82 (このIDを非表示/違反報告)
大学芋#Bertort(プロフ) - ゆうりん＠アニメ厨さん» コメントありがとうございます♪私もティアみたいなお友達が欲しいです笑ライナーとはどうなるんでしょうかね……！？そして夢主ちゃんもベルトルトを救う事が出来るのか、展開を楽しみにしていて下さい(＞＜*)更新頑張りますっ(*･ω･)ﾉ (2018年7月25日 21時) (レス) id: 9f74aa9c35 (このIDを非表示/違反報告)
大学芋#Bertort(プロフ) - A☆Kさん» マジですか！？Σ(￣。￣ﾉ)ﾉ自作イラストを褒められる事はあまり無いので、 とても感激です……！本当に本当にありがとうございます。・゜・(ノД`)・゜・。 (2018年7月25日 21時) (レス) id: 9f74aa9c35 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうりん＠アニメ厨 - つ、続きが気になりすぎる(> <)ベルトルトの事を助けてくれ……主人公よ……私には出来ないので(´；ω；｀)ていうか、ティアとライナーも気になる！私は主人公の性格も好きだけど、ティアの性格が好き過ぎます……これからも更新頑張ってください！ (2018年7月25日 21時) (レス) id: a390c2344b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大学芋 | 作成日時：2018年4月16日 17時
