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樹「ほくとー?Aが差し入れ持ってきてくれたんだけど、食べるっしょ?」
北斗「…あー、うんいただきます」
松村北斗さんが怖い、ほんとに素っ気ない。
挨拶も、「松村です」で終わった。
絶対私の事嫌いだと思うこの人。
北斗「ありがとうございます差し入れ」
『……へ』
北斗「…だから、ありがとうございます。」
『あ、いえ…』
急に話しかけられた、びっくりした。
なんなんだろう、何考えてるか全く分からない。
松村さんは差し入れのゼリーを手に取ると、さっきいた定位置に戻っていった。
樹「北斗ちょっと素っ気ないかもだけど、良い奴だからあんま怖がんないでやって笑」
『あ、うん大丈夫だよ』
じゅりくんがそう言うなら平気かな、
そんな油断をしていた。
なんだかんだ時間は過ぎ、ライブの開演時間は迫っていた。
ペンライトが光り出す、さっきまで話していた6人がステージに立つのか。
不思議な気持ち。
ドキドキとワクワクを抱きながらもライブが始まると、
黄色い歓声に包まれながら真ん中のステージから彼が登場した。
青、白、緑、黄色、ピンク、赤。
6色の光が彼らを包み、鮮やかに照らした。
かっこよく、面白く、楽しく。
彼らの全てが詰まったパフォーマンスに圧倒された。
さっきまで怖いと思っていた松村さんは
可愛らしい笑顔を見せる。
こんな風に笑うんだ、少しだけ印象が変わった。
ライブ終わり、再び彼らの楽屋に戻る。
ジェシー「Aちゃ〜ん!!」
『あ、ジェシーくんお疲れ様!』
ジェシー「どうだった?かっこよかった?」
『うんすごくかっこよかったし楽しかった、私感動した』
ジェシー「マジで!よかったー!」
『また来たい!あっすごい髪濡れてる』
ジェシー「シャワー浴びてきたばっかなの笑Aちゃん乾かしてくれる?」
『え?私?』
ジェシー「そ、Aちゃん」
大きな体のジェシーが、椅子にちょこんと座り嬉しそうにドライヤーされるのを待っている。
こんなに男らしい人でも、やっぱり年下の可愛さがあるようで。
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Jxrx(プロフ) - PaSOさん» はじめまして、作品を読んでくださりありがとうございます!!今後の展開がどうなるのか、関係性は変化するのか、色々な場面に注目して読んでいただけると嬉しいです!!今後とも宜しくお願い致します。 (2020年4月27日 23時) (レス) id: 9172c61fbe (このIDを非表示/違反報告)
PaSO(プロフ) - はじめまして!毎回楽しく読んでます。ここからどんどん関係性やそれぞれに対する想いが顕在化してくる予感がしています。お身体に気をつけて更新頑張ってくださいね。楽しみにしています! (2020年4月26日 15時) (レス) id: 842be9d369 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Jxrx | 作成日時:2020年4月4日 3時