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じゅり持ってたね
Aでしょ!
それは忘れたフリをしているのかどうなのかをまた考えてしまった。
それから今からご飯だとかどうでもいいような話をして。
じゅり何時にするの?
Aいつでもいいよ!
やっぱ私は今夜樹くんと通話をするんだ。
まだ実感がない癖にドキドキしてしまう。
そして台風が来て電気が止まったらケータイも使いづらくなるからできれば今日がいいと伝えた。
じゅり12時過ぎたらできないってこと?
この人はアホなのか?バカなのか?
Aいや、それは大丈夫!!
いつ通話するのか決まらないまま10時半。
眠たいのにソワソワする上に、樹くんと電話したいがために寝れない。
樹くんじゃなかったらごめん眠いと言って寝てたななんて考えてると通知音が鳴った。
じゅり起きてる??
Aギリ起きてる!
じゅり何時からする?
A任せるよ!
じゅり待って、今ジェシーからゲーム誘われた。
じゅりどうしよ、通話したい
私眠いんだけどなあと思う気持ちもあったけどそれ以上に私と同じくらい、いや少し私の方が上かもしれないけど、樹くんが通話したいと思ってくれていることが嬉しかった。
だから起きて待ってることぐらい余裕だと思ってしまった。
Aしておいでよ!
じゅり起きてられる?
普通のことなんだろうけど、なぜだかその言葉すら優しく聞こえた。
じゅり寝てた場合はどうすれば?
Aかけてくれれば起きます!
この一言で私が通話したい感情伝わっちゃったかな。
伝わって欲しいような、伝わって欲しくないような。
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作者名:嶺 | 作成日時:2019年11月30日 14時