【wrwrd】後輩の頭のネジが行方不明

■既視感■ ページ41

syp「じゃあA先輩、また明日」

ci「また遊びましょうね、Aさん！」

『うん、またねショッピ君 チーノ君は手袋ありがとね』


あの後、ショッピ君はチーノ君に対抗してマフラーを選ぶだけじゃなくてプレゼントしてくれた。

どんなのを選んだのかは教えてくれなかった。

開けてからのお楽しみだそう。

二人と別れて家に入り早速開けてみると、ストールにもなる大判タイプのマフラーが入っていた。

色はライトパープルで、彼らしい色選びに口元が綻んだ。

チーノ君の選んだ手袋はと言うと、ほんとにこれをお揃いで買ったのかと疑いたくなるくらい可愛らしい手袋。

オレンジを基調としたファーの付いた暖かそうな手袋だけど…私が使うのにはちょっと若いデザインかなぁ。

可愛いんだけどね。私がまだ学生だったら喜んで使っただろうけどね。


『にしても、何だろうなぁこの既視感』


何となくこの二つの組み合わせ、どこかで見たことある気がする。

マフラーと手袋で、というよりは色の組み合わせで。

紫とオレンジ…。


『あこれハロウィンの配色だ』


残念ながらもうハロウィンは過ぎちゃったんだよねぇ。

まあ、折角二人が選んでくれたんだから明日から大切に使ってこう。

来年、再来年、その先も使えるように大切に。

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