消えた灯火＊ ページ45
二千十八年七月
とある少年院の運動場上空、特級仮想怨霊(名称未定)
その呪胎を非術師数名の目視で確認
緊急事態のため高専一年生が三名派遣され
内、一名死亡
原作より、文章を一部改変
──────────────────────────
「行ってきます！」と、虎杖くんは笑って伊地知さんが運転する黒い車に乗りこんだ。
私はまだ術式が不安定だという理由で留守番を言いつけられ(事実なので不服はない)、三人の背中を見送った。
何時もは誰かしら残っていたりする二年の先輩は全員が任務に駆り出されたらしく、五条先生もまた出張で県外に出ている。
その中で私に出来ることと言えば、未だ命中精度の低い銃を使い慣れることと、呪力を武器に百発百中で込められるようになること。
「……左手って下から掴んじゃダメなんだ」
足元にスマホを置いて、何個も開いたタブで持ち方やトリガーの引き方を確認する。トリガーを引く指の位置で、軌道がズレるのは以外だった。
──映画とかだとグリップした手を下から掴む描写多いけど、連射は向かないのね……
ふーん、へー、と一人呟きながら左手でスマホの画面をなぞる。
銃を使っている間は無心になれたけど、こうして別のことをしているとどこかに潜んでいたモヤモヤがまた胸を掻き回し始める。
「お守りさん。皆を守ってください……」
誰一人として、喪いたくない。
お守りを握りしめて、祈りを込めた。
虎杖くんの死亡の報せを受けたのは、それから何時間も経ってからだった。
悠仁が死んだ、と淡々と話す五条先生。
嘘だ……、の言葉が喉につかえて出てこなかった。
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ゆず(プロフ) - 初めまして宿儺様沼にハマり、作者様の作品に辿り着きました。とても面白いですし、宿儺様との展開が楽しみです！更新大変でしょうが応援しております！！ (2021年4月26日 18時) (
レス) id: 9087c45e44 (このIDを非表示/違反報告)
星空の砂時計 - とても面白いですね♪ 作者さんのペースで更新を頑張ってくださいね！ 私も呪術廻戦にハマり、作品を書いている者なので機会があれば何処かでお会いしましょう！ *´▽`* (2021年4月18日 14時) (レス) id: a21ef6301e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さっく。 | 作成日時：2021年3月26日 8時
