まずはやるべし ページ36
「A」
さらにどれくらいの時間が経ったのか。
背後から突然声をかけられても、もう驚かなくなってきたこの頃。ジャンルにもよるけど、映画に集中しながら呪力をぬいぐるみに流せるようにはなりつつある。
「先生、お疲れ様です」
「調子はどう?」
「ホラー以外ならあんまり殴られなくなりました」
先生と喋っていても、時々意識をぬいぐるみに向ければ特に問題もない。
「それはすごい。ジャンル問わずずっと呪力を流せるようになれば、コントロールは完璧って言いたいところだけど──」
「ど?」
「予定より少し早いけど、Aにはそろそろ別の修行に入ってもらおうかな」
すぐに戦力になれるようにね、と先生は言う。
私はまだ、スタートラインに経つための資格を得たにすぎないようだ。
これから私が教えてもらうのは、呪力を道具に流しながら戦う方法と、術式を使用して戦う方法らしい。
術式の使い方は先生が教えてくれるらしいが、それ以外の戦い方は他の生徒が面倒を見てくれるとのことだった。
きっとすぐに上達するよ〜、と呑気に言う先生。
今は「頑張る」以外に選択肢はない。
ここに来ることは自分で決めたんだから──
『私は何時でも、おそばにいますからね』
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ゆず(プロフ) - 初めまして宿儺様沼にハマり、作者様の作品に辿り着きました。とても面白いですし、宿儺様との展開が楽しみです!更新大変でしょうが応援しております!! (2021年4月26日 18時) (レス) id: 9087c45e44 (このIDを非表示/違反報告)
星空の砂時計 - とても面白いですね♪ 作者さんのペースで更新を頑張ってくださいね! 私も呪術廻戦にハマり、作品を書いている者なので機会があれば何処かでお会いしましょう! *´▽`* (2021年4月18日 14時) (レス) id: a21ef6301e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さっく。 | 作成日時:2021年3月26日 8時