無力、役に立たず ページ31
「まず、Aには呪力のコントロールと呪術に関する最低限の知識を覚えてもらう。この世界で生きるんだったら、必要なことだ」
五条先生はそう言うと、あれ見て、と私の視線を誘導する。
視線を向けた先には木製の長テーブル。その上に、二つの缶が置かれていた。どちらも口をつけていない、買ったばかりのものなのだろう。
「あれ、どうするんですか」
「あれはね──」
パンッ！と軽い音を立てて一つの缶が吹き飛ぶ。
「っ……!!」
突然のことに閉じた目をゆっくり開けると
吹き飛んだ缶は中央が強く蹴られたように凹み、もう一つの缶は誰の手も触れていないはずなのに、キツく絞った雑巾のようにクビレができていた。
「まず、凹んだ方はただ“呪力”をぶつけたもの。それで、こっちが、“術式”を使ったもの」
違いわかる？と聞かれて、素直に首を横に振る。
呪力だけの方はただ凹んだだけだけど、どうして術式を使ったものは違う形に変化したんだろう。どっちも同じようなものじゃないの……？
「じゃあ、ものに例えようか。“呪力”が電気で、“術式”が家電」
そう言って、五条先生は分かりやすく教えてくれる。つまり、自分の呪力を元に、術式を使うことで大きな力を得ることが出来る──ということらしい。
「Aは既に術式を使ったことがあるって報告も上がってたし、まずは呪力をコントロールすること」
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ゆず(プロフ) - 初めまして宿儺様沼にハマり、作者様の作品に辿り着きました。とても面白いですし、宿儺様との展開が楽しみです！更新大変でしょうが応援しております！！ (2021年4月26日 18時) (
レス) id: 9087c45e44 (このIDを非表示/違反報告)
星空の砂時計 - とても面白いですね♪ 作者さんのペースで更新を頑張ってくださいね！ 私も呪術廻戦にハマり、作品を書いている者なので機会があれば何処かでお会いしましょう！ *´▽`* (2021年4月18日 14時) (レス) id: a21ef6301e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さっく。 | 作成日時：2021年3月26日 8時
