Lost 34 ページ5
週明けの夕方。
末澤｢…………ゴホ、ゴホッ。
……あ〜、もう｣
俺は風邪をひいて朝方に熱を出し、
結局またベットへ潜り込んでいた。
末澤｢今弱ってる場合ちゃうのに……｣
昨日の夜、佐野からLINEが届いた。
佐野『明日、結果を伝えますね』
佐野は正門に伝えただろうか。
俺も一緒に聞きたかったんやけどな。
｢……誠也ー。正門くんと佐野くんが
お見舞いに来てくれたんやけどー｣
末澤｢………んぇ？｣
扉の向こうから聞こえた、母親の声。
俺は思わずガバッと飛び起きる。
末澤｢入ってもらって！｣
程なくして、正門と佐野が
俺の部屋に顔を覗かせた。
佐野｢お邪魔しますぅ｣
正門｢ごめんな、また変なタイミングで｣
末澤｢大丈夫大丈夫。入りや｣
俺は枕元に置いていたマスクを付け、
正門と佐野を呼び寄せる。
正門｢熱は下がったん？｣
末澤｢ん、朝よりは下がった｣
正門｢なら良かった。
あ、寝たままでええよ｣
佐野｢そのままで、僕の話聞いて下さい｣
俺は言われた通り、
素直にまたベットへ横になる。
佐野は正門から預かったパソコンを
おもむろにカバンから取り出した。
佐野｢……えっと、調べたんですけど｣
末澤｢うん｣
佐野は思わせぶりな風で
コホンと軽く咳払いをした。
佐野｢……まず、やらしいサイトの履歴が1件｣
末澤｢……興味なさそうな顔しとるのに｣
正門｢いや、まぁ……一応は男やから｣
正門は気まずそうな表情で
頭をポリポリと掻く。
佐野｢あとは、有名バンドのサイトとか
正門くんの志望校のサイトとか。
これと言って変なモンはなかったです｣
やっぱり、夢でしかなかったのか。
佐野｢あ、でもね。叔父さんいわく
……誰か、外部から侵入してるかもって｣
末澤｢え、それって……｣
佐野｢俗に言う、ハッキングです｣
正門｢ハッキング………｣
佐野の言葉に俺と正門は息を呑んだ。
もしハッキングしているとしたら、
裏サイトの主ではないだろうか？
末澤｢誰が侵入したかは分からん？｣
佐野｢ちょっと、そこまでは。
IPアドレスが不明ってことで｣
正門｢誰なんやろ……｣
末澤｢痕跡をほとんど残さずに、
侵入したってことか｣
佐野｢まぁ、そんな感じですかね｣
正門｢気味悪いわ……｣
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ゆい(プロフ) - もう更新はしないんですか？？？ (2021年3月17日 1時) (
レス) id: 1ca1725196 (このIDを非表示/違反報告)
いちごぷりん - このお話ほんとに面白いです(*≧∀≦*)ハラハラしながら読んでます。無理しないで頑張ってください！更新待ってます！ (2020年3月5日 8時) (レス) id: 39651266d5 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - 更新待ってます！ (2020年2月21日 22時) (レス) id: 6f297082fe (このIDを非表示/違反報告)
なにふぁむみ☆ - あ、元みぃ☆です (2019年12月25日 22時) (レス) id: bd60e02c69 (このIDを非表示/違反報告)
なにふぁむみ☆ - 大変ですね…。ずっと待ってるので、頑張ってください！ (2019年12月25日 22時) (レス) id: bd60e02c69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sakura | 作成日時：2019年10月24日 22時
