Lost 32 ページ3
それから俺は正門に
今まで起きた全てを語った。
裏サイトの仕業かは不明だが、
現実に人間が消え失せていること。
彼らは俺達の大切な仲間で、
何もかもを消されたこと。
でも何故か俺の記憶だけが
しっかり残っていること。
末澤｢………信じられんやろ｣
正門｢正直………けど、俺の夢と
誠也くんの話が繋がるから……｣
末澤｢ウソのような、現実や｣
俺らの話を他人が聞いたら
間違いなく嘲笑うだろう。
けど、俺も正門も。
今、この状況が
｢現実｣
であると信じて疑わない。
正門｢どうしたらええんやろ……｣
末澤｢俺も毎日、それは考えてる｣
正門｢何か手掛かりとかあれば……｣
末澤｢手掛かり、なぁ………｣
手掛かりを見つけることが出来れば
解決策もあるかもしれない。
でも今は、正門から聞いた
現実かも分からない夢の話のみが
手掛かりとしか思えなかった。
末澤｢………………あ｣
正門｢どうしたん？｣
末澤｢なぁ、お前が見た夢の中で
使ってたパソコン。お前のやろ？｣
正門｢うん、俺のパソコンやった｣
末澤｢それの中に、何か残ってへんかな？｣
正門｢え？使ってたんは夢の中やで？｣
末澤｢夢やなかったら？現実やったら？｣
正門｢…………………｣
末澤｢お前を疑ってるんと違う。
ただ、手掛かりになるかもしれん｣
正門のことを決して疑いたくはない。
今こうやって、俺と向き合って
正門は全てを話してくれたから。
真相に1歩近付くかもしれない話を。
正門｢………あのな、実は｣
末澤｢ん？｣
正門｢俺、もうパソコン調べたんや｣
末澤｢………どうやった？｣
正門｢何も、残ってへんかった｣
末澤｢………あ〜！！やっぱあかんか｣
俺は髪をクシャクシャと掻く。
結局、分からへんままなのか。
正門｢………ごめんな｣
末澤｢いや、仕方ないしな………｣
正門｢俺、パソコン詳しくないし……｣
末澤｢詳しいヤツおらんかな。
……………って、あぁっ！｣
俺はその時、パッと閃いた。
いや、むしろ何故。
今まで閃かなかったのだろう。
末澤｢正門、明日学校にパソコン
持ってくことって出来るか？｣
正門｢え？うん、大丈夫やけど………｣
末澤｢おるやん。詳しそうなヤツ。
アイツなら、何か分かるかも｣
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ゆい(プロフ) - もう更新はしないんですか？？？ (2021年3月17日 1時) (
レス) id: 1ca1725196 (このIDを非表示/違反報告)
いちごぷりん - このお話ほんとに面白いです(*≧∀≦*)ハラハラしながら読んでます。無理しないで頑張ってください！更新待ってます！ (2020年3月5日 8時) (レス) id: 39651266d5 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - 更新待ってます！ (2020年2月21日 22時) (レス) id: 6f297082fe (このIDを非表示/違反報告)
なにふぁむみ☆ - あ、元みぃ☆です (2019年12月25日 22時) (レス) id: bd60e02c69 (このIDを非表示/違反報告)
なにふぁむみ☆ - 大変ですね…。ずっと待ってるので、頑張ってください！ (2019年12月25日 22時) (レス) id: bd60e02c69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sakura | 作成日時：2019年10月24日 22時
