轟き3 ページ37
普通の飲食店に思しき、大して広いわけではない空き店舗を一周するにはさほど時間はかからなかった。呪霊の気配はなく、行方不明者の足取りも掴めないままだった。
「不毛ですね。」
時間を無駄にしたと、七海は機嫌を悪くしていた。
そんな様子を見て萎縮するA。
「どうですか、ここにいると思いますか。」
七海はそう言うと、Aの方を振り向いた。疲れて少しぼーっとしていたAはハッとして、慌てて首を振った。
「悪さをするのは呪霊ばかりではないですからね…。」
七海は深いため息をつくと、踵を返し出口へと向かった。
あれっ、どこ行くんだろ。
不思議に思いながらも、Aは七海のあとを着いていく。空き店舗の扉からは帳と、新田が車内で待っている様子が見えた。
今日はこれで終わりなのか。
そう思い、車内にいる新田の元へ駆け寄ろうと、扉の摺を踏み込んだ時だった。
ゾ…ッ
まるで足場が崩れたような、風がブワッと吹き上がる感覚がAを襲った。それはつま先から背筋まで直接肌を撫でるようで、Aの全身に冷や汗が滲んだ。
なんとか体勢を崩すことはなかったが突然立ち止まったAに七海が声をかけた。
「どうかしましたか。」
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ゆうき(プロフ) - 時さん» すごく嬉しいです。ありがとうございます。時さんも更新頑張ってください。いつでもコメント欄いらっしゃってくださいね。 (2021年8月6日 11時) (
レス) id: 67d009fa41 (このIDを非表示/違反報告)
時(プロフ) - コメント失礼します！最初で一気に惹かれました！続きを楽しみにしています！無理せず更新頑張ってくださいね！ (2021年8月6日 11時) (レス) id: 65803b71a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - ラリマさん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいです。優しいお言葉感謝します。ラリマさんも体調にはくれぐれもお気をつけくださいね。作品の方にもお邪魔させていただきます(p_-) (2021年8月6日 0時) (レス) id: 67d009fa41 (このIDを非表示/違反報告)
ラリマ(プロフ) - コメント失礼します! 続きがすごく楽しみです！これからも体調に気をつけて更新頑張ってください！！！ (2021年8月6日 0時) (レス) id: 3c461fe813 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうき | 作成日時：2021年8月3日 22時
