悪魔【1】 ページ2
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『……五条さん、通れないので退いていただけませんか?』
「えー」
『えー、じゃなくて、退いてください』
「次の患者って七海でしょ?アイツ強いからそんな簡単にへばんないって」
そういう意味じゃねぇだろ。
と、目の前を封鎖している190cm越えの巨人を見上げれば、彼は不審者のような格好をして楽しそうに私を見下している。見下しては居ないかもしれないが、見下ろされてるのは気分が良くない。
脛でも蹴ってやろうか、と思ったが、この人が怪我をしても治すのは私だったと気がついて考えを取り払う。
「西園、これから暇?」
『……五条さんが快く道を譲って七海さんの手当が終われば暇になります』
「じゃあご飯行こうよ」
『なら退いてくださいよ!』
こうしている間にも七海さんのイライラゲージが溜まってるかもしれないと考えたら、怖いったらありゃしない。
五条さんは「しょうがないな〜」と言いながら私の目の前から退いて、さぁどうぞと言わんばかりに笑った。
五条さんから半ば無理やり東京校に赴任してきて数年経つが、この人の考えている事だけは読めない。まあ読みたくもないし読めてもろくな事考えてないだろうね。
「七海によろしく!」
『……』
滅べばいいのに。
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すおりん - はい、もう……好きです 更新頑張ってください!応援してます (2020年4月3日 9時) (レス) id: 84d164d6bd (このIDを非表示/違反報告)
その(プロフ) - 新作待ってました!nakiさんが書く先生かっこよすぎて推せます!大好きです! (2020年3月28日 14時) (レス) id: 200233cfbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:-naki- | 作成日時:2020年3月28日 8時